日曜に作ったきんぴらごぼうが、保存容器にまだ半分残っている。木曜のお弁当に入れても大丈夫だろうか。
家庭で作ったきんぴらごぼうの保存日数について、公的機関の目安は見つかりませんでした。ここでは、調味料メーカーなどの公式ページにある目安と、公的機関の保存の注意を分けて紹介します。
結論:公的な日数は見つからず、メーカーの冷蔵の目安は2〜3日から4〜5日(条件つき)
- ミツカンはレシピで、冷蔵庫に保管して2〜3日を目安としている
- ヤマサ醤油はレシピで冷蔵庫で3〜4日。保存の記事では、氷水などでよく冷やし密閉容器に入れて4〜5日
- 冷凍の目安は、ニチレイフーズが3〜4週間、ヤマサ醤油が1か月
- 厚生労働省は、冷蔵庫は10℃以下をめやすとしている。常温に長く置いたものには、どの目安も当てはまらない
- においや色、味では食中毒菌の量は判断できない(農林水産省)。迷ったら食べない
きんぴらごぼうの日持ちの目安
メーカーの公式ページでは、次の目安が示されています。条件は、各ページに書かれているものだけを載せています。
| 出典 | 冷蔵 | 冷凍 | 書かれている条件 |
|---|---|---|---|
| ミツカン(レシピ「きんぴらごぼう」) | 2〜3日 | 記載なし | 冷蔵庫に保管 |
| ヤマサ醤油(レシピ「基本のきんぴらごぼう」) | 3〜4日 | 記載なし | 冷蔵庫で保存 |
| ヤマサ醤油(「きんぴらのおいしい保存方法」、同社ブログ) | 4〜5日 | 1か月 | 氷水や保冷剤でよく冷やしてから密閉容器で保存 |
| ニチレイフーズ(きんぴらごぼうの冷凍保存) | 記載なし | 3〜4週間 | 粗熱をとってカップに入れ、冷凍用保存容器に並べてふたをする |
| 参考:ミツカン(レシピ「れんこんとツナのきんぴら」) | 3〜4日 | 2週間以内 | 冷凍は常温まで冷まし、冷凍用保存袋に平らに入れる |
※日数は、各社がそのレシピや記事で示す目安です。安全を保証する期間ではありません。
※最後の行はごぼうではなく、れんこんとツナのきんぴらの目安です。
同じヤマサ醤油でも、レシピでは3〜4日、保存の記事では4〜5日と幅があります。4〜5日の記事は、氷水などで手早く冷やし、密閉容器に入れることを前提にしています。
キッコーマン、味の素、ヤマキのきんぴらごぼうのレシピも確認しました。保存日数の記載は見つかりませんでした。
ミツカンとヤマサ醤油のレシピには、冷まし方や容器の条件は書かれていません。常温に長く置いた、食べる箸で直接つついた、といった場合は、どの目安も当てはまらないと考えてください。
市販のきんぴらごぼうは表示に従う
スーパーなどで買ったきんぴらごぼうは、まず表示の期限と保存方法に従います。消費期限は「安全に食べられる期限」、賞味期限は「おいしく食べられる期限」です(農林水産省)。
どちらも、開封前に表示どおり保存した場合の期限です。開けたあとは、期限にかかわらず早めに食べきります。
日持ちが短くなる条件
きんぴらごぼうは加熱した料理ですが、そのあとの扱いで菌が増えることがあります。家庭のきんぴらごぼうに関係する菌を名指しした公的情報は、見つかりませんでした。ここでは料理全般の注意を紹介します。
- 温かいまま置いておく。東京都は、10〜65℃を菌が増えやすい温度としています
- 冷ますのに時間がかかる。粗熱をできるだけ早くとり、すぐ冷蔵庫か冷凍庫に入れます
- 食べる箸を直接入れる。箸を付ける前に別の容器へ取り分けます
- 冷蔵庫に詰め込みすぎる。空気の流れが悪くなり、冷えにくくなります
冷蔵庫に入れても、菌がいなくなるわけではありません。厚生労働省は、冷蔵や冷凍でも細菌が死ぬわけではないとして、早めに使いきるよう呼びかけています。
食中毒菌の中には、冷蔵庫のような低温でも増えるものがいます。毒素(体に害のある物質)を作るものもいます(農林水産省)。
日持ちさせる保存のしかた
- 汁気を残さない。水分が多いと菌が増えやすいため、お弁当のおかずの汁気はよく切ります
- すぐに冷ます。ヤマサ醤油は、金属製のバットなどに移し、氷水や保冷剤で冷やす方法を紹介しています
- 浅い容器に小分けする。浅い容器に小分けすると、冷める時間を短くできます
- 清潔な容器に入れ、ふたをして密閉します
- 冷蔵庫(10℃以下)に入れる。厚生労働省は、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は−15℃以下をめやすにしています
- 食卓に出すときは、箸を付ける前に食べる分を別の器に取り分ける。残りはふたをして冷蔵庫へ
密閉容器で保存する理由は、空気にふれると酸化して風味が落ちることと、雑菌による汚染を防ぐことです。
同社は、きんぴらの常温保存は基本的にNGとしています。冷蔵か冷凍で保存します。
食べないほうがよいサイン
農林水産省は、においや色、味では、食中毒菌がどのくらいいるか判断できないとしています。次のようなサインがなくても、安全とは言いきれません。
- いつもと違う、すっぱいにおいや変なにおいがする
- 糸を引く、ぬめりがある
- カビが生えている
- 味がおかしいと感じた
- 冷蔵庫に入れ忘れ、常温で長く置いていた
※糸を引く・ぬめり・すっぱいにおいは、公的な記載が見つかりませんでした。一般的な注意として挙げています。
厚生労働省は、少しでも怪しいと思ったら食べずに捨てるよう案内しています。お弁当の味やにおいがおかしいときも、食べるのをやめます。
冷凍する場合
数日で食べきれないときは、冷凍する方法もあります。小分けにして冷凍する方法があります。
- 粗熱をとり、冷凍と電子レンジ加熱ができるシリコンカップなどに入れる
- 冷凍用保存容器に並べ、ふたをして冷凍する
- 冷凍庫で3〜4週間を目安に食べる(ニチレイフーズ)
ヤマサ醤油は、冷凍保存の目安を1か月としています。長く置くと冷凍焼け(乾燥して風味や食感が落ちること)するので、早めに食べるほうがおいしいそうです。
冷凍しても菌は死にません。冷凍する前の扱いが悪ければ、冷凍後も安全にはなりません。
冷凍に向かない具
ニチレイフーズとヤマサ醤油は、こんにゃくは冷凍すると食感が変わりやすいとしています。れんこんは、薄切りなら冷凍しても食感を損ないにくいそうです。
ヤマサ醤油は、肉を入れる場合は中心部までよく加熱するよう書いています。
解凍のしかた
食べる前日に冷蔵庫へ移して解凍します。急ぐときは電子レンジで温めます。
ニチレイフーズの目安は、25gのカップ1個で500Wの電子レンジ30秒です。1食分(約80g)は1分です。
生のごぼうを冷凍したいときは、ごぼうの冷凍のしかたでまとめています。
お弁当に入れるとき
ニチレイフーズとヤマサ醤油は、冷凍したきんぴらごぼうを凍ったままお弁当に詰め、自然解凍する方法を紹介しています。ニチレイフーズによると、常温で1時間30分ほどで食べごろになります。
ヤマサ醤油は、凍ったまま入れると、まわりのおかずの傷みを防ぐことにもなるとしています。
※自然解凍は、両社が自社のレシピどおりに作って冷凍したきんぴらごぼうについての紹介です。
冷蔵の作り置きを使う場合について、公的機関の案内は次のとおりです。
- 農林水産省は、前日に作ったおかずは詰める直前に十分に再加熱するよう案内しています
- 東京都は、前夜に調理したものなど、詰めるまで時間がたったおかずをお弁当に向かないものに挙げています
- おかずは十分に冷ましてからふたをします
- 水分が多いと菌が増えやすいので、おかずの汁気はよく切ります
- 詰めるときは清潔な箸を使い、保冷剤で低い温度を保ちます
手や指には黄色ブドウ球菌(手指から食品に付きやすい食中毒菌)がついています。詰める前には手を洗います。
再加熱は、作り置きを安全にする方法ではありません。日数の目安を過ぎたもの、扱いに不安があるものは、お弁当に使わないでください。
よくある質問
きんぴらごぼうは冷蔵で何日もつ?
公的機関の日数は見つかりませんでした。メーカーの目安は、ミツカンが2〜3日、ヤマサ醤油が3〜4日または4〜5日です。
ミツカンと、ヤマサ醤油の3〜4日は、レシピで冷蔵庫で保存する場合の目安です。ヤマサ醤油の4〜5日は、よく冷やして密閉容器に入れる場合の目安です。
作ってから1週間たったきんぴらは食べられる?
確認できたメーカーの冷蔵の目安は、長いものでも4〜5日です。1週間は、どの目安よりも長くなります。
見た目やにおいに変化がなくても、食べないでください。
お弁当に入れていい?
冷凍したものを凍ったまま詰める方法を、ニチレイフーズとヤマサ醤油が紹介しています。
冷蔵の作り置きについて、農林水産省は詰める直前に十分に再加熱するよう案内しています。東京都は、前夜に調理したおかずをお弁当に向かないものに挙げています。
再加熱は、作り置きを安全にする方法ではありません。目安を過ぎたものや扱いに不安があるものは使わず、十分に冷ましてからふたをし、保冷剤を添えます。
常温で置いてしまったら?
ヤマサ醤油は、きんぴらの常温保存は基本的にNGとしています。東京都は、10〜65℃を菌が増えやすい温度としています。
厚生労働省は、時間がたちすぎたものは思い切って捨てるよう案内しています。一晩出しっぱなしにしたものなどは、食べないでください。
冷凍したきんぴらは何日もつ?
ニチレイフーズは3〜4週間、ヤマサ醤油は1か月を目安としています。ニチレイフーズは粗熱をとってから冷凍する方法です。冷凍しても菌は死なないため、冷凍前の扱いにも気をつけます。
食べて具合が悪くなったら?
腹痛や下痢、吐き気などが出たら、早めに医療機関を受診してください。受診のときは、いつ何を食べたかを伝えます。
ぐったりしている、水分がとれない、血便が出るなど重い症状のときは、ためらわず119番に電話します。
子ども、高齢の人、妊娠中の人、体調のよくない人は、様子を見すぎず早めに相談します。受診するか迷うときは、地域の救急相談窓口(#7119がある地域もあります)も使えます。
※受診の目安と、子どもや高齢の人などへの注意は、一般的な注意として挙げています。
作り置きおかず全体の考え方は、作り置きおかずの日持ちでまとめています。
まとめ
家庭で作ったきんぴらごぼうに、公的な保存日数は見つかりませんでした。冷蔵の目安は、ミツカンが2〜3日、ヤマサ醤油が3〜4日または4〜5日です。
冷凍ならニチレイフーズが3〜4週間、ヤマサ醤油が1か月です。条件は出典ごとに違うので、表で確かめてください。
においや見た目では安全は判断できません。常温で長く置いたものや、少しでも迷うものは食べないでください。


参考
- ミツカン「きんぴらごぼう」(おうちレシピ)
- ミツカン「れんこんとツナのきんぴら」(おうちレシピ)
- ヤマサ醤油「基本のきんぴらごぼう」(Happy Recipe)
- ヤマサ醤油「きんぴらのおいしい保存方法」
- ヤマサ醤油 ハッピーレシピ部ブログ「どうやって保存すればいいの?何日保存できるの?常備菜の保存について」
- ニチレイフーズ「【きんぴらごぼうの冷凍】お弁当にも大活躍!小分けで作り置きがおすすめ」
- 農林水産省「冷蔵庫のかしこい使い方:知ってお得な食品の保存」
- 農林水産省「これで解決!食中毒予防のポイント」
- 農林水産省「お弁当づくりによる食中毒を予防するために」
- 農林水産省「消費期限と賞味期限」
- 厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」
- 東京都保健医療局「お弁当をつくるときに、どのようなことに気を付ければよいですか?」
