ごぼうを1本買ったものの、使ったのは半分だけ。残りは野菜室で、少しずつしなびてきた。しなびる前に冷凍しておけるなら助かる、と迷う場面です。
ごぼうは冷凍できます。生のまま切って冷凍する方法のほか、炒めたり下ゆでしたりしてから冷凍する方法もあります。
結論:ごぼうは冷凍できる。切って水気をふき、凍ったまま加熱料理に
- 生のまま切って冷凍できる。ささがきなど細く切るなら、炒めてから冷凍する方法もある
- メーカーの目安は3〜4週間から1か月程度。家庭での冷凍全般は2〜3週間以内に使い切る(農林水産省)
- きんぴらごぼうも冷凍できる。ごぼうサラダは、和える前のごぼうを冷凍しておくと使いやすい
ごぼうは冷凍できる?
冷凍できます。メーカー各社が、家庭での冷凍方法を紹介しています。
きんぴらや煮物など加熱する料理なら、解凍せずにそのまま使えます。
冷凍で食感はどう変わる?
キッコーマンは、冷凍すると繊維が壊れて火が通りやすくなり、味もしみ込みやすくなると説明しています。ピエトロも、冷凍したごぼうは生より繊維が柔らかく、味がしみ込みやすいとしています。
そのため、シャキッとした歯ごたえは生より弱くなると考えておきます。これは一般的な考え方です。
小さく切ると冷凍中に水分が抜け、食感や味が落ちやすくなります。ささがきやせん切りは、炒めてから冷凍する方法があります(ニチレイフーズ)。
ごぼうの冷凍のしかた
生のまま(ぶつ切り、ささがき)、炒めてから、下ゆでしてからの方法を紹介します。どの方法も、ラップや冷凍用保存袋で空気にふれにくくしておきます。
アク抜きは必要?
長くアク抜きをする必要はありません。さっと水にさらしてアクを除くだけでよいです。水にさらしたあとは、水気をよくふき取ってから冷凍します。
カゴメは、30秒ほど水にさらす方法を紹介しています。料理研究家の江口恵子さんは、調理のときにアク抜きをすることはほとんどないと話しています。
酢水については見方が分かれます。キッコーマンの記事は、白さを保ちたいときに酢を少し入れる方法も紹介しています。
ニチレイフーズは、酢水をすすめていません。栄養が失われたり、酢のにおいがついたりするためです。
生のまま冷凍する(ぶつ切り)
ニチレイフーズの方法です。4cmほどのぶつ切りにしておき、使うときに好きな形に切ります。
- ごぼうをよく洗い、4cm長さのぶつ切りにする
- さっと水にさらし、水気をよくふき取る
- 1回に使う分ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて口を閉じる
- 金属製のバットにのせ、上に保冷剤をのせて冷凍する
ニチレイフーズによると、凍ったままでも包丁で切れます。かたくて切りにくいときは、常温に3分ほどおくと切りやすくなります。
生のまま冷凍する(ささがき・斜め切り)
キッコーマンは、ささがきや斜め細切りなど、使いやすく切ってから冷凍する方法を紹介しています。
- ささがきや斜め細切りなど、使いやすい形に切る
- ついた水分をキッチンペーパーなどで取る
- 金属製のトレイにのせて冷凍庫で凍らせる
- 凍ったら冷凍用保存袋に移し、空気をできるだけ抜いて保存する
先にトレイで凍らせておくと、袋の中でくっつきにくくなります。これは一般的な工夫です。
炒めてから冷凍する
ささがきやせん切りなど細く切ったものは、炒めてから冷凍する方法があります。ニチレイフーズによると、炒めることで食感の大きな変化を防げます。
- ささがきやせん切りにして、さっと水にさらす
- 水気をよくふき取り、サラダ油で軽く炒めて冷ます
- 1回に使う分ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する
下ゆでしてから冷凍する
ピエトロは、1分ほど下ゆでしてから冷凍する方法を紹介しています。切り方は、ささがきや乱切りなど、使い道に合わせます。
- ごぼうを洗って皮をむき、使い道に合わせて切る
- さっと水にさらし、1分ほど下ゆでする
- ざるに上げて粗熱をとり、水気をふき取る
- ラップで包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍する
ゆでるのは軽くにとどめ、風味や栄養の損失をおさえます。
冷凍保存の期間の目安
ごぼうに限った公的機関の目安はありません。メーカーの目安は次のとおりです。
| 保存のしかた | 期間の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 生のままぶつ切りで冷凍 | 1か月程度 | ニチレイフーズ |
| ささがきなどを炒めて冷凍 | 1か月程度 | ニチレイフーズ |
| ささがき・斜め細切りで冷凍 | 3〜4週間程度 | キッコーマン |
| 生・下ゆで・炒めて冷凍 | 約1か月 | ピエトロ |
| きんぴらごぼう | 3〜4週間 | ニチレイフーズ |
※品質を保つための目安です。家庭の冷凍庫は開け閉めで温度が変わるため、早めに使いきってください。
農林水産省は、ホームフリージング(家庭での冷凍)全般について、2〜3週間以内に使い切るよう案内しています。家庭の冷凍庫はゆっくり凍るため、品質の低下が早いという理由です。
カゴメは、ごぼうを含む根菜は冷凍すれば約1か月保存できるとしています。冷凍した日を袋に書いておくと、管理しやすくなります。これは一般的な工夫です。
解凍のしかたと使い方
生のまま冷凍したごぼうは、解凍せずに凍ったまま加熱料理に使います。煮物、汁物、炒め物に使えます。
常温や電子レンジで解凍すると、水分と一緒に栄養が抜けやすくなります。食感や風味も落ちるため、避けたほうがよいです。
- きんぴら・煮物:凍ったまま使える
- 汁物・炒め物・鍋料理:炒めて冷凍したものを凍ったまま加える
- 和え物・サラダ:加熱してから冷凍したものなら使える(ピエトロ)
加熱してから冷凍したごぼうは、凍ったまま加熱調理しても、冷蔵庫で解凍してもよい、とピエトロは説明しています。冷蔵庫で解凍したものは、再加熱せずに調理に使えます。
解凍を常温に置いたまま行うのはやめましょう。厚生労働省は、室温で解凍すると食中毒菌が増える場合があるとしています。
冷凍に向かない食べ方・注意点
生のごぼうのシャキシャキした歯ごたえを楽しみたい料理には、冷凍したものは向きません。冷凍すると繊維が柔らかくなるためです。歯ごたえを優先するなら、生のうちに使うほうが確実です。
生のまま冷凍したものは、必ず加熱して食べます。加熱料理に使う方法として紹介されているためです。
農林水産省は、水分の多い生野菜をホームフリージングに向かない食品の例に挙げています。ごぼうの名指しはありません。
- 冷凍しても細菌は死なない(厚生労働省)
- 冷凍と解凍をくり返すと、食中毒菌が増える場合がある(厚生労働省)
- 一度解凍したものは再冷凍しない
- しなびる前の、新しいうちに冷凍する
冷凍したごぼうが傷んでいるサイン
冷凍したごぼうの傷みのサインを示す公式の案内は、見つかりませんでした。ここからは一般的な注意です。
- 表面が白っぽく乾いている:冷凍焼け(乾燥や酸化で表面が変質すること)。風味が落ちている
- 袋の中に霜がたくさんついている:乾燥が進んでいるサイン
- 解凍後に、ぬめりが出ている
- 酸っぱいにおいや、いつもと違うにおいがする
ぬめりや異臭があるものは、加熱しても食べないでください。迷ったら食べないようにします。
よくある質問
ごぼうは生のまま冷凍できる?
できます。ニチレイフーズは、4cmのぶつ切りにして、さっと水にさらしてから冷凍する方法を紹介しています。目安は1か月程度です。
きんぴらごぼうは冷凍できる?
できます。野菜を短めに切り、汁気をしっかり飛ばして作ると冷凍向きです。粗熱をとってから冷凍します。
- 1食分(約80g)ずつラップで包む
- 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる
- 冷凍庫に入れる。目安は3〜4週間
食卓で食べる分は、電子レンジ(500W)で1食分につき1分温めます。
お弁当用には、冷凍と電子レンジに使えるシリコンカップに小分けする方法があります。凍ったままお弁当に詰めると、常温で1時間30分ほどで食べごろになります。
この自然解凍は、シリコンカップに小分けして凍ったままお弁当に詰める場合に限った方法です(ニチレイフーズ)。
こんにゃく入りのきんぴらは注意が必要です。こんにゃくは冷凍すると食感が変わりやすく、冷凍に向きません。
ごぼうサラダは冷凍できる?
マヨネーズで和えたごぼうサラダの冷凍について、メーカーの案内は見つかりませんでした。
キユーピーは、マヨネーズは0℃以下に置かれると油が分離するとしています。同社のごぼうサラダのレシピは、食べる直前に和えるよう書いています。和えて時間がたつと、野菜から水分が出て食感が悪くなるためです。
このため、和えた状態での冷凍はおすすめしにくい、というのがこの記事の判断です(一般的な考え方)。
作りおきしたいときは、和える前のごぼうを冷凍しておくと使いやすくなります。ピエトロは、加熱してから冷凍したごぼうはサラダにも使えるとしています。
冷凍したごぼうは解凍してから使う?
加熱料理なら、解凍せずに凍ったまま使えます。煮物や汁物、炒め物に使えます。
解凍したごぼうを、また冷凍してもいい?
再冷凍はしないでください。厚生労働省は、冷凍と解凍をくり返すと食中毒菌が増える場合があるとしています。
マヨネーズで和えたサラダの冷凍については、ポテトサラダの冷凍のしかたでもまとめています。同じ根菜のさつまいもは、さつまいもの冷凍で紹介しています。
まとめ
ごぼうは冷凍できます。ぶつ切りやささがきは生のまま冷凍でき、ささがきやせん切りは炒めてから冷凍する方法もあります。下ゆでしてから冷凍する方法もあります。
アク抜きは、さっと水にさらす程度で足ります。水気をよくふき取り、1回分ずつラップで包んで冷凍用保存袋へ入れます。メーカーの目安は3〜4週間から1か月程度です。
生のまま冷凍したものは、凍ったまま煮物や汁物、きんぴらに使います。きんぴらごぼうも冷凍できます。ごぼうサラダは、和える前のごぼうを冷凍しておくと使いやすくなります。



