ちくわは冷凍できる?冷凍のしかたと凍ったままの使い方

ちくわの冷凍(食材の困りごと辞典)

特売でちくわを2袋買ったものの、期限までに使いきれそうにない。冷凍しておけるなら助かる、と迷う場面です。

ちくわの冷凍は、メーカーや団体で見解が分かれます。冷凍の方法を紹介している会社がある一方で、練り製品の冷凍はすすめないとする会社もあります。

メーカーや団体の案内をもとにまとめます。

結論:ちくわは冷凍できるが、食感は変わる。加熱料理で使う前提で

  • 紀文食品は練り製品の冷凍はおすすめできないとしている。かまぼこは解凍後ボソボソになるという
  • 冷凍する場合の目安は、ニチレイフーズで約1か月、クレハで約3週間
  • 冷凍は期限内の新しいうちに。解凍したものは再冷凍せず、加熱して使いきる
目次

ちくわは冷凍できる?

冷凍すること自体はできます。ニチレイフーズとクレハは、ちくわの冷凍保存の方法を紹介しています。クレハは、食感は多少変わると説明しています。

一方で紀文食品は、練り製品は冷蔵保管の商品なので、冷凍はおすすめできないとしています。かまぼこは家庭で冷凍すると、解凍後にボソボソになると説明しています。

鈴廣かまぼこも、かまぼこの冷凍はすすめていません。かまぼこの水分が氷になり、弾力を生む構造を壊すためです。解凍後に「す」が入り、味や食感が変わると説明しています。

冷凍で食感が変わるしくみ

舞鶴市水産協会によると、家庭の冷凍庫は凍るのが遅く、中に大きな氷の結晶ができます。これがかまぼこをスポンジのようにします。

解凍するときに大量のドリップ(しみ出る水分)が出て、弾力が落ちます。

同協会は、ちくわのように薄い練り製品は、かまぼこより劣化が少ないとしています。ただし劣化がないわけではなく、おいしく食べるなら冷凍しないほうがよいという立場です。

ちくわの冷凍のしかた

冷凍は、期限内の新しいうちにします。ニチレイフーズは、丸ごとと輪切りの2つの方法を紹介しています。

丸ごと冷凍する

  1. 袋から出し、表面の水気をペーパータオルで軽くふく
  2. 1本ずつラップで包む
  3. 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる

切ってから冷凍する

  1. 1.5cmほどの輪切りにする(ニチレイフーズの例)
  2. キッチンペーパーで水気をふく
  3. 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる

1本ずつラップで包む方法と、輪切りにして小分けする方法があります。1本ずつにしておくと、使う分だけ取り出せます。

袋に冷凍した日を書いておくと、期間の目安を管理しやすくなります。これは一般的な工夫です。

未開封の袋のまま冷凍してもいい?

袋のまま冷凍してよいかを示すメーカーの案内は、確認できませんでした。紹介されている方法は、どれも袋から出してラップで包むものです。

ここからは一般的な工夫です。元の袋は冷凍用とは限らず、空気が残っていることもあります。包み直してから冷凍するほうが乾燥を防げます。

冷凍保存の期間の目安

家庭での冷凍期間について、公的機関の目安はありません。メーカーの目安は次のとおりです。

保存のしかた期間の目安出典
丸ごと・輪切りで冷凍約1か月ニチレイフーズ
1本ずつ・輪切りで冷凍約3週間クレハ

※品質を保つための目安です。家庭の冷凍庫は開け閉めで温度が変わるため、早めに使いきってください。

袋の期限表示との関係

賞味期限は、未開封で、袋に書かれた条件で保存した場合の期限です。ちくわの多くは要冷蔵なので、冷蔵したときの日付になります。

冷凍した場合の期限は、表示されていません。冷凍したから袋の日付が延びる、とは考えないでください。冷凍後は、上の期間の目安で管理します。

冷凍食品の保存期間の考え方は、冷凍食品の賞味期限の記事でもまとめています。

解凍のしかたと使い方

ニチレイフーズは、凍ったまま包丁で切り、そのまま加熱調理に使う方法をすすめています。解凍後は必ず加熱調理をするよう案内しています。

クレハは、おでんや煮物なら凍ったまま使えるとしています。生で食べる場合は、冷蔵庫で解凍する方法を紹介しています。

ただしニチレイフーズは解凍後は必ず加熱するよう案内しているため、この記事では加熱して使う方法をすすめます。

  • 煮物・おでん:凍ったまま鍋に入れる
  • 炒め物:輪切りを凍ったままフライパンへ(一般的な使い方)
  • 磯辺揚げ・天ぷら:衣をつけて揚げる
  • 酢豚風などの甘酢あん:ニチレイフーズがレシピを紹介

炒め物にはニラを合わせてもよいでしょう。ニラも余っているなら、ニラの冷凍のしかたも参考にしてください。

解凍は冷蔵庫か電子レンジで行い、常温に置いたままにしないでください。厚生労働省は、この方法をすすめています。

冷凍に向かない食べ方・注意点

冷凍したちくわは、そのまま食べるのには向きません。弾力が落ち、パサつきやすくなるためです。

きゅうりやチーズを詰めて生で食べるなら、冷凍せず冷蔵のうちに食べきるのが確実です。開封したものについて、紀文食品は期限に関係なく早めに食べるよう案内しています。

  • 冷凍しても細菌は死なない。増えるのが止まるだけ(厚生労働省)
  • 冷凍と解凍をくり返すと、食中毒菌が増える場合がある(厚生労働省)
  • 一度解凍したものは再冷凍しない
  • 解凍後は加熱して使う。一般的な加熱の目安は中心部75℃で1分以上(厚生労働省)

冷凍したちくわが傷んでいるサイン

冷凍したちくわの傷みのサインを示す公式の案内は、見つかりませんでした。ここからは一般的な注意です。

  • 表面が白っぽく乾いている:冷凍焼け(乾燥や酸化で表面が変質すること)。風味が落ちている
  • 袋の中に霜がたくさんついている:乾燥が進んでいるサイン
  • 解凍後に、ぬめりや糸を引く感じがある
  • 酸っぱいにおいや、いつもと違うにおいがする

ぬめりや異臭があるものは、加熱しても食べないでください。迷ったら食べないようにします。

よくある質問

ちくわは冷凍できる?まずくならない?

冷凍はできますが、食感は変わります。弾力が落ち、パサつきやすくなります。煮物や炒め物など、加熱する料理に使うと気になりにくくなります。

冷凍したちくわはどのくらいもつ?

ニチレイフーズは約1か月、クレハは約3週間を目安としています。公的機関の目安はありません。

冷凍したちくわはそのまま食べられる?

ニチレイフーズは、解凍後は必ず加熱調理するよう案内しています。生で食べたいものは、冷凍せずに冷蔵のうちに食べきってください。

賞味期限が切れたちくわを冷凍してもいい?

期限が切れたものは冷凍しないでください。冷凍しても期限は延びません。

冷凍しても菌は死なず、傷みかけたものが元に戻ることもありません。冷凍するなら、期限内の新しいうちにしてください。

解凍したちくわを、また冷凍してもいい?

再冷凍はしないでください。厚生労働省は、冷凍と解凍をくり返すと食中毒菌が増える場合があるとしています。

まとめ

ちくわは冷凍できますが、食感は変わります。紀文食品は練り製品の冷凍はおすすめできないとしています。かまぼこは解凍後ボソボソになるといいます。

冷凍するなら、期限内に1本ずつラップで包むか、輪切りにして保存袋に入れます。目安は約3週間〜1か月です。

使うときは凍ったまま、煮物や炒め物、揚げ物に入れます。解凍したものは再冷凍せず、加熱して使いきってください。

参考

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