クリームパスタやシチュー、お菓子作りの途中で「生クリームがない!」と気づいても大丈夫です。牛乳とバターなど、家にある材料で代用できます。
ただし、生クリームは脂肪分が多いのが特徴です。何に使うか(料理か、泡立てるのか)で、選ぶ代用品が変わります。
ここでは、生クリームの代わりになる7つの方法を分量の目安つきで紹介します。逆に、生クリームが余っていて牛乳がないときの使い方も最後に載せました。
結論:用途で選ぶ
- 料理(パスタ・シチュー・グラタン)…牛乳+バター
- 泡立てたい(ケーキ・デザート)…市販のホイップクリーム
- ムース・パンナコッタ…牛乳+ゼラチン
生クリームと牛乳の違い
いちばんの違いは脂肪分の量です。
| 種類 | 乳脂肪分の目安 | 泡立てられる? |
|---|---|---|
| 生クリーム(純乳脂肪) | 約35〜47% | ○ |
| 牛乳 | 約3.8% | × |
生クリームがホイップできるのは、たっぷりの脂肪が空気を抱え込むからです。牛乳は脂肪分が1/10ほどしかないので、どんなに混ぜても泡立ちません。
料理のコク出しなら、バターで脂肪分を補います。泡立てたいなら、ホイップクリームなど別のものを使います。
生クリームの代用 早見表
生クリーム100mlの代わりに使う量の目安です。
| 代用 | 分量の目安 | 料理 | 泡立て |
|---|---|---|---|
| 牛乳+バター | 牛乳80ml+バター20g | ◎ | × |
| 牛乳+小麦粉(とろみ) | 牛乳100ml+薄力粉小さじ1 | ○ | × |
| ホイップクリーム(植物性) | 100ml | ○ | ◎ |
| 水切りヨーグルト | 100g | △ | △(ディップ状) |
| クリームチーズ+牛乳 | クリームチーズ30g+牛乳70ml | ◎ | × |
| 豆乳+バター | 豆乳80ml+バター20g | ○ | × |
| 牛乳+ゼラチン | レシピに合わせて | — | —(ムース用) |
1. 牛乳+バター:料理ならこれがいちばん
牛乳にバターを加えて脂肪分を補うと、生クリームに近いコクが出ます。生クリーム100mlの代わりに、牛乳80ml+バター20gが目安です。バターは先に鍋で溶かしてから牛乳を加えると、なじみやすくなります。
バターがなければ、バターの代用で紹介しているマーガリンでも作れます。
クリームパスタ、シチュー、グラタン、ポタージュなど、加熱する料理ならほとんどこれで対応できます。ただし、泡立てることはできません。
2. 牛乳+小麦粉:とろみが欲しいときに
コクよりとろみが欲しいスープやソースには、粉を使う方法もあります。牛乳100mlに薄力粉小さじ1(または片栗粉小さじ1/2)を溶いて、加熱します。
粉は、冷たい牛乳のうちによく溶かしてから火にかけると、ダマになりません。バターが少しあれば、一緒に加えるとコクも出ます。
3. ホイップクリーム(植物性):泡立てたいならこれ
スーパーで生クリームの隣に並んでいる「ホイップ」は、植物性の油脂で作られたクリームです。同じ量で置き換えられ、泡立てることもできます。値段が手ごろで、泡立てても分離しにくいのも利点です。
乳脂肪のコクや風味は、やや弱めです。ケーキのデコレーションなど、「見た目」や「軽さ」を重視する用途に向いています。料理に使う場合は、甘みの入っていない商品を選びましょう。
4. 水切りヨーグルト:さっぱりしたデザートに
キッチンペーパーを敷いたザルにヨーグルトを入れ、冷蔵庫で数時間〜一晩置いて水を切ります。すると、もったりとしたクリーム状になります。
砂糖を加えれば、フルーツサンドやパンケーキのトッピングになります。塩こしょうを加えれば、ディップにもなります。
酸味があるので、生クリームと同じ味にはなりません。また、加熱すると分離しやすいので、加熱しない料理向きです。
5. クリームチーズ+牛乳:濃厚なパスタソースに
クリームチーズ30gを牛乳70mlでのばすと、濃厚でなめらかなソースになります。カルボナーラやクリームパスタ、ドリアに向いています。チーズの塩気と酸味があるので、塩は味見してから加えてください。
6. 豆乳+バター:和風のクリーム煮に
牛乳の代わりに、豆乳を使ってもOKです。豆乳80ml+バター20gが目安です。豆乳は強く沸騰させると分離しやすいので、弱火〜中火で温めてください。
豆乳特有の風味が出るので、きのこや和風のクリーム煮とよく合います。
7. 牛乳+ゼラチン:ムース・パンナコッタに
パンナコッタやムースのように「固めるデザート」なら、生クリームを牛乳に置き換えて、ゼラチンで固めます。脂肪分が減るぶん、あっさりした味わいになります。
もう少し濃厚にしたければ、牛乳の一部を練乳やクリームチーズに置き換えます。ゼラチンの量は、商品に書かれた「液体○mlに対して○g」の表示に従ってください。
反対に「生クリームを牛乳の代わりに」使うには?
牛乳がなくて生クリームが余っている場合は、水で薄めれば牛乳の代わりになります。乳脂肪分35%程度の生クリームなら、生クリーム10ml+水90mlです。これで、牛乳100mlとほぼ同じ脂肪分になります。
脂肪分の高い生クリーム(45%前後)なら、生クリーム8ml+水92mlくらいが目安です。スキムミルクがある場合は、スキムミルクで牛乳の代わりを作る方法もあります。
料理別:おすすめの代用
| 料理 | いちばんのおすすめ | 次点 |
|---|---|---|
| クリームパスタ | 牛乳+バター | クリームチーズ+牛乳 |
| シチュー・グラタン | 牛乳+バター | 牛乳+小麦粉 |
| ポタージュ | 牛乳+バター | 豆乳+バター |
| ケーキのデコレーション | ホイップクリーム | — |
| パンナコッタ・ムース | 牛乳+ゼラチン | ホイップクリーム |
| フルーツサンド | ホイップクリーム | 水切りヨーグルト |
よくある質問
牛乳を泡立てて生クリームの代わりにできる?
できません。牛乳は脂肪分が約3.8%しかないため、ホイップ状にはなりません。泡立てるなら、市販のホイップクリームを買ってくるほうが早いです。
コーヒーフレッシュは代わりになる?
コーヒーフレッシュの多くは、植物油脂と水を乳化させた(混ぜ合わせてなじませた)もので、生クリームとは別物です。少量でコクを足す程度なら使えます。泡立てたり、料理のベースにしたりするのには向きません。
まとめ
生クリームがないときは、料理なら牛乳80ml+バター20gが確実です。泡立てたいなら、市販のホイップクリームを使ってください。さっぱりさせたいならヨーグルト、濃厚にしたいならクリームチーズも使えます。




