パプリカは生で食べられる?下ごしらえとピーマンとの違い

パプリカの生食(食材の困りごと辞典)

パプリカを買ったけれど、炒める時間がない。切ってそのままサラダに入れられたら楽なのに。

パプリカは生で食べられます。メーカーや産地も、生のパプリカを使うサラダを紹介しています。

結論:パプリカは生で食べられる。洗ってヘタと種を取り、薄く切ってサラダに

  • 生でも加熱してもおいしく食べられる(カゴメ)。サラダなどの生食にも向く(JAグループ)
  • ピーマンのような苦味や青くささがなく、肉厚で甘みがある(農林水産省)
  • ニチレイフーズの生のサラダのレシピは、ヘタと種を除いてから切っている
  • 油で炒めるとβ-カロテンの吸収率が高まり、甘味も増す(JA堺市)
目次

パプリカは生で食べられる?

生で食べられます。カゴメは、パプリカは生でも加熱してもおいしく、アレンジしやすいと紹介しています。

JAグループの食材紹介でも、煮込み料理のほか、サラダなどの生食にも向くとしています。JA堺市も、果物のような甘味があり、生食でも加熱してもおいしいとしています。

宮城県農政部食産業振興課の「宮城旬鮮探訪」は、生で食べてもほんのりとした甘みがあると紹介しています。同サイトによると、宮城県はパプリカの生産量が日本一です。

ピーマンとの違い

農林水産省によると、パプリカとピーマンはどちらもナス科トウガラシ属です。パプリカは、カラフルで大型のピーマンの一種です。

同じ回答では、パプリカはピーマンと比べて苦味や青くささがなく、肉厚で甘みがあるとしています。

JAグループは、100g以上の大型で肉厚のピーマンをパプリカと呼ぶと説明しています。色は赤、黄、オレンジなどです。

栄養の違い

JAグループとJA堺市は、ピーマンと比べてビタミンCは約2倍、カロテンは約7倍としています。ただし、日本食品標準成分表(八訂)の値では倍率が異なります。

成分表の赤ピーマン(生)のβ-カロテン当量は、青ピーマン(生)の約2.8倍です。ビタミンCは、赤ピーマンも黄ピーマンも青ピーマンの約2倍です。

黄ピーマン(生)のβ-カロテン当量は、青ピーマンより少ない値です。色によってカロテンの量は違います。

※100gあたりβ-カロテン当量は青400µg、赤1100µg、黄200µg。ビタミンCは青76mg、赤170mg、黄150mgです(文部科学省 食品成分データベース)。成分表の食品名は「赤ピーマン」「黄ピーマン」で、「パプリカ」という名前ではありません。

主な栄養は、β-カロテン(体内でビタミンAに変わる色素)、ビタミンC、カリウムです。

生で食べるときの下ごしらえ

ニチレイフーズの生のサラダのレシピは、縦半分に切ってからヘタと種を除き、食べやすく切る流れです。

  1. 流水で表面を洗い、水気をふく
  2. 縦半分に切り、ヘタと種を取る
  3. 細切り、薄切り、ひと口大の乱切りなど、料理に合わせて切る

※白いワタの取り方は、ニチレイフーズの冷凍保存の記事にあります。白いワタに包丁を入れて上下に動かしてそぎ取るか、手で取る方法です。生食の手順としての記述ではありません。

確認した公式情報に、生で食べるときのアク抜きを求めるものはありませんでした。キユーピーの生のサラダも、切ってそのままドレッシングで和えています。

洗い方

パプリカに限った洗い方の公式な案内は見つかりませんでした。ラップしてある野菜やカット野菜も、よく洗います。

流水で表面をこすり洗いし、水気をふいてから切ります。

種とワタは食べられる?

パプリカの種やワタを食べてよいかどうかを示した公式の案内は、見つかりませんでした。

ニチレイフーズやカゴメのレシピ・保存方法は、ヘタと種を取ってから使っています。迷うときは取り除いて使います。

皮はむく?

生で食べるときは、皮つきのまま使えます。キユーピーやニチレイフーズの生のサラダは、皮をむかずに切って和えています。

料理によっては、前もって皮をむくと口当たりがよいそうです。焼いてから皮をむく方法は、後述します。

生で食べるときの注意点

パプリカに特有の食中毒の注意は、確認した公的情報には見つかりませんでした。

気をつけたいのは、生野菜全般に共通する衛生面です。厚生労働省は、生の肉や魚の汁が、サラダなど生で食べる物にかからないよう呼びかけています。

  • ラップしてある野菜やカット野菜も、よく洗う
  • 生の肉や魚を切った包丁やまな板で、洗わずに続けて生野菜を切らない。肉用、魚用、野菜用と分けるとさらに安全
  • 冷蔵庫は10℃以下を保つのがめやす(厚生労働省)

お弁当に入れるとき

パプリカは水分が出やすいので、お弁当に詰めるときはシリコンカップや仕切りを使います。

子どもや体調のよくない人が食べるとき

パプリカの生食について、子どもや高齢の人、妊娠中の人に向けた公的な注意は見つかりませんでした。

宮城旬鮮探訪は、青くささがないので子どもでも食べやすいと紹介しています。小さな子どもには、細く切るか、加熱してやわらかくすると食べやすくなります。

※細く切る、加熱してやわらかくするという方法は、公的な案内ではなく一般的な工夫です。体調のよくないときは、加熱したものを選ぶと安心です。

食べて具合が悪くなったら

おう吐や下痢、腹痛などが続くときは、早めに医療機関を受診してください。意識がおかしい、ぐったりしているなど重い症状のときは、ためらわず救急車(119番)を呼びます。

受診すべきか迷うときは、日本中毒情報センターの「中毒110番」にも相談できます。一般向けは大阪072-727-2499、つくば029-852-9999です。

生で食べるおすすめの食べ方

メーカーの公式サイトで紹介されている、生のパプリカを使うレシピです。

  • パプリカのイタリアンサラダ:ヘタと種を除いてひと口大の乱切りにし、オリーブ油と粉チーズで混ぜる(ニチレイフーズ)
  • パプリカのごま和えサラダ:細切りにし、しょうゆ、みりん、すりごまで和えて8〜10分ほど置く(ニチレイフーズ)
  • パプリカとツナのあえサラダ:長さ半分の薄切りにし、玉ねぎとツナと一緒にドレッシングで和える(キユーピー)
  • パプリカとツナとチーズのデリサラダ:縦半分に切って横に薄切りにし、ツナと和える(キユーピー)
  • レタスと黄パプリカとミニトマトのあえサラダ:長さ半分の薄切りにし、レタスやミニトマトと和える(キユーピー)

キユーピーは、デリサラダをチーズとツナを合わせて子どもも楽しめる味わいに仕上げた、と紹介しています。

加熱したほうがよい場合

β-カロテンを吸収しやすくしたいときや、甘みを引き出したいときは、油を使った加熱が向いています。

油で炒めると彩りが鮮やかになって甘味も増し、β-カロテンの吸収率が高まります(JA堺市、JAグループ)。

JA堺市は、加熱調理によるビタミンCの損失はほとんどないとしています。宮城旬鮮探訪も、組織がしっかりしているので加熱しても栄養分が失われにくいと紹介しています。

焼いて皮をむくと甘みが増す

JAグループは、オーブントースターなどで皮が真っ黒になるまで加熱し、皮をむいて食べると甘みが増すとしています。

焦げ目がつくまで焼き、熱いうちにポリ袋に入れて蒸らしてから、冷めたら皮をむく方法もあります。

ニチレイフーズには、トースターで焼いて皮をむく「おひたしサラダ」があります。電子レンジで加熱するマリネや中華風サラダも紹介されています。

鮮度・傷みの見分け方

新鮮なパプリカの選び方は、カゴメとJAが紹介しています。

  • 全体にハリとツヤがあり、ヘタの切り口が鮮やかな緑色(カゴメ)
  • 肉厚で弾力があり、つややかで表面がみずみずしい(JAグループ)
  • 色が鮮やかでツヤがあり、色むらがなく、ずっしりと重い(JA堺市)

カゴメは、皮にシワがあるものや、ヘタの切り口が変色しているものは、鮮度が落ちているので避けるとしています。JA堺市も、皮にしわがあるものは避けるよう書いています。

保存の目安

丸ごとなら1個ずつペーパータオルで包み、保存袋に入れて野菜室へ入れます。カットしたものはヘタと種を取り、ペーパータオルとラップで包んで同様に野菜室へ入れます。

カゴメは、この2つの方法を説明したうえで「保存の目安は7~10日ほど」としています。

JA堺市は、ビニール袋に入れて野菜室で保存し、新鮮なものは1週間ほど保存できるとしています。

JAグループは、乾燥に弱いので包まずに置くと2日ほどでやわらかくなるとしています。生で食べるなら、買ってから早めに使うほうが安心です。

傷みのサイン

傷みのサインを示す公式の案内は、見つかりませんでした。ここからは一般的な注意です。

  • 皮がしなびて、全体がやわらかくなっている
  • 表面や切り口にぬめりが出ている
  • カビが生えている、黒っぽく変色している
  • 酸っぱいにおいや、いつもと違うにおいがする

こうしたものは生では食べないでください。迷ったら食べないようにします。

よくある質問

パプリカは生で食べられる?

食べられます。カゴメは生でも加熱してもおいしいとし、JAグループはサラダなどの生食にも向くとしています。

流水でよく洗い、ヘタと種を取ってから使います。

ピーマンとパプリカ、生で食べやすいのは?

農林水産省によると、パプリカはピーマンと比べて苦味や青くささがなく、肉厚で甘みがあります。

生と加熱、栄養はどちらがいい?

β-カロテンは、油を使った調理で吸収率が高まるとされています(JAグループ、JA堺市)。JA堺市は、加熱によるビタミンCの損失はほとんどないとしています。

生のサラダでも、オリーブ油やドレッシングと合わせるレシピがメーカーから紹介されています。

赤・黄・オレンジで生食の向き不向きはある?

色による生食の向き不向きを示した公式の案内は、見つかりませんでした。キユーピーの生のサラダには、赤と黄のどちらも使われています。

ほかの野菜も生で食べられるか迷ったら、生で食べられる野菜のまとめを参考にしてください。似た使い方をするズッキーニの生食の注意点も紹介しています。

まとめ

パプリカは生で食べられます。ピーマンより苦味や青くささが少なく、肉厚で甘みがあるので、サラダに使いやすい野菜です。

流水でよく洗い、縦半分に切ってヘタと種を取り、薄切りや細切りにします。生の肉や魚と包丁やまな板を分けて扱います。

甘みや栄養を引き出したいときは、油で炒めたり、焼いて皮をむいたりする方法も向いています。

参考

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