MARCHの理系学部は、6校を合わせて13学部です。全部で66学部あるので、理系は5つに1つしかありません。
偏差値で並べると、序列は「明治>中央>法政・立教>青山学院・学習院」です。
MARCHは、もともと文系の大学群です。法学部、経済学部、文学部。世間が「MARCH」と聞いて思い浮かべるのは、そちらの顔です。
理系の学部は、その陰で、少し離れたキャンパスにあります。
MARCHの理系学部の一覧
| 大学 | 理系の学部 | 偏差値(下〜上) | 主なキャンパス |
|---|---|---|---|
| 明治 | 理工 | 57.5〜62.5 | 生田(川崎市) |
| 明治 | 総合数理 | 57.5〜62.5 | 中野 |
| 明治 | 農 | 60.0〜62.5 | 生田(川崎市) |
| 中央 | 基幹理工・社会理工・先進理工 | 55.0〜60.0 | 後楽園 |
| 法政 | デザイン工 | 57.5〜60.0 | 市ケ谷 |
| 法政 | 生命科 | 52.5〜60.0 | 小金井 |
| 法政 | 情報科 | 55.0〜57.5 | 小金井 |
| 法政 | 理工 | 52.5〜57.5 | 小金井 |
| 立教 | 理 | 57.5 | 池袋 |
| 青山学院 | 理工 | 52.5〜57.5 | 相模原 |
| 学習院 | 理 | 52.5〜57.5 | 目白 |
河合塾のボーダー偏差値で、2026年8月時点の値です。中央の3学部は、同じ数字なので1行にまとめました。
数えると、明治が3、中央が3、法政が4、立教・青山学院・学習院が1つずつ。合わせて13学部です。青山学院や立教には、文系と理系の両方にまたがる新しい学部もありますが、ここでは数に入れていません。
偏差値で見た、理系の序列
| 順位 | 大学 | 理系の偏差値(下〜上) | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 1 | 明治 | 57.5〜62.5 | 3学部とも上限62.5。下限も57.5ある |
| 2 | 中央 | 55.0〜60.0 | 3学部が同じ数字でそろっている |
| 3 | 法政 | 52.5〜60.0 | デザイン工が57.5〜60.0。理工は52.5〜57.5 |
| 3 | 立教 | 57.5 | 理学部の1つだけ。幅がない |
| 5 | 青山学院 | 52.5〜57.5 | 理工学部の1つだけ |
| 5 | 学習院 | 52.5〜57.5 | 理学部の1つだけ |
1位は明治です。理工も総合数理も上限62.5で、農学部は下限が60.0あります。文系と同じく、理系でも明治が頭ひとつ上にいます。
2位は中央。理工学部が3つの学部に分かれ、どれも55.0〜60.0です。
3位は法政と立教です。法政は4つも理系の学部があり、デザイン工学部は60.0に届きます。
立教は理学部の1つだけで、57.5です。上限で見れば法政、下限で見れば立教が上になります。
青山学院と学習院は、52.5〜57.5で並びます。
文系の序列では、青山学院と立教は明治に次ぐ位置にいます。理系では、その2校が下のほうに来ます。
おしゃれなイメージで文系の人気を集めている大学ほど、理系では順位が下がります。
理系の受験生は、キャンパスがおしゃれかどうかを、あまり気にしないからでしょう。
理系は、文系より偏差値が低く出る
| 大学 | 文系の主な学部 | 理工系の学部 |
|---|---|---|
| 明治 | 57.5〜67.5 | 57.5〜62.5 |
| 青山学院 | 57.5〜65.0 | 52.5〜57.5 |
| 中央 | 52.5〜62.5 | 55.0〜60.0 |
| 法政 | 55.0〜62.5 | 52.5〜57.5 |
文系は法・経済・商(経営)・文の4学部の幅です。同じ大学の中で上限を比べると、理系は文系より2.5から7.5低く出ています。青山学院は、文系の上限が65.0で、理工学部の上限は57.5。同じ大学で7.5の差があります。
これを見て、「MARCHの理系は簡単だ」と言う人がいます。知恵袋にも、そういう質問があります。
マーチ文系>マーチ理系なのですか?逆だと思ってました。
逆だと思っていた、という感覚のほうが、実態には近いでしょう。
私立の文系は、英語・国語・社会の3科目で受けます。理系は、英語・数学・理科です。数学と理科は、得意な人と苦手な人の差が大きく、そもそも理系を選ぶ人の数が文系より少ない。
受ける人の集団が違うので、偏差値の数字をそのまま比べることはできません。
理系の57.5と文系の62.5のどちらが難しいかは、数字からは分かりません。
分かるのは、理系の学部のほうが、数字が小さく出るということだけです。
偏差値表を見て理系を下に見る人は、たいてい文系です。
理系のキャンパスは、どこにあるのか
「march 理系 キャンパス」という検索もあります。理系を目指す人は、どこに通うのかを先に知っておいたほうがいいでしょう。
- 明治:理工と農は川崎市の生田。丘の上にある。総合数理は中野
- 中央:文京区の後楽園。東京ドームのすぐそば
- 法政:理工・生命科・情報科は小金井。デザイン工は市ケ谷
- 立教:理学部は池袋
- 青山学院:神奈川県の相模原
- 学習院:目白
中央大学は、文系の多くが八王子の多摩キャンパスにありますが、理工系は都心の後楽園です。文系より理系のほうが都心にいる、珍しい大学です。
青山学院は逆です。文系の多くは渋谷に近い青山ですが、理工学部は相模原にあります。「青山学院大学の理工学部です」と言うと、聞いた人は青山を思い浮かべます。通っているのは相模原です。訂正するかどうかは、本人しだいです。
明治の理工学部がある生田キャンパスは、駅から坂を上ったところにあります。明治大学といえば御茶ノ水の高いビルが有名ですが、理工学部の学生があのビルに通うことは、ほとんどありません。
東京理科大や四工大と比べると
MARCHの理系は、理系だけで比べると、どのあたりにいるのでしょうか。
| 大学群 | 大学 | 理工系の偏差値(下〜上) |
|---|---|---|
| 早慶上理 | 東京理科(昼間) | 55.0〜62.5 |
| MARCH | 明治 | 57.5〜62.5 |
| 四工大 | 芝浦工業 | 52.5〜62.5 |
| MARCH | 中央 | 55.0〜60.0 |
| 四工大 | 工学院 | 52.5〜60.0 |
| MARCH | 法政・青山学院・学習院 | 52.5〜57.5 |
明治の理工系は、上限が東京理科大と同じ62.5です。下限は明治のほうが高くなっています。数字のうえでは、明治の理系は東京理科大と並んでいます。
四工大の芝浦工業大学も、上限は62.5です。法政・青山学院・学習院の理工系(上限57.5)より上にいます。
名前の知られ方ではMARCHのほうがずっと上ですが、理系の偏差値では、芝浦工業が法政や青山学院を上回っています。
理系の世界では、MARCHという名前の力は、文系ほど強くありません。理系の就職では、大学の名前より、何を学んだか、どの研究室にいたかが見られます。
MARCHの理系は、MARCHの名前を持ってはいますが、その名前でいちばん得をするのは文系の学生です。四工大の話は四工大とはにまとめています。
- MARCHの偏差値:66学部の一覧
- MARCHの穴場学部:入りやすい学部はどこか
- MARCHのレベルと難易度:大学ごとの差
- 早慶上理の序列:東京理科大の位置
まとめ
- MARCHの理系学部は、66学部のうち13学部
- 偏差値の序列は、明治>中央>法政・立教>青山学院・学習院
- 理系は文系より偏差値が低く出るが、受ける人の集団が違うので、そのまま比べることはできない
- キャンパスは、明治が生田、法政が小金井、青山学院が相模原。中央は後楽園、立教は池袋、学習院は目白
- 明治の理工系は東京理科大と同じ上限62.5。芝浦工業は法政・青山学院の理工系より上
MARCHの理系は、MARCHの中の少数派です。偏差値は文系より低く出て、キャンパスは離れていて、世間が「MARCH」と言うときには、あまり思い出してもらえません。それでも、同じ卒業証書をもらいます。MARCHという名前の恩恵を、いちばん静かに受け取っている人たちです。

コメント