結論から言うと、全体ではMARCHが上です。ただし、いちばん偏差値の高い学部は関関同立のほうにあります。
「MARCHと関関同立は同じくらい」と、進路指導ではよく言われます。
東の私立と西の私立を、きれいに対にして覚えるための言い方です。実際に10校を並べると、対にはなりません。
知恵袋では、「結局のところ」と聞いても結局決まらない
関関同立とMARCHってどっちが上とかありますか?
2026年9月の質問です。回答は、同志社と明治が同格で、同志社とほかの3校のあいだに残りのMARCHが入る、差は大きくないがMARCHのほうが少し難しい、という内容でした。
2022年には、4月と11月に同じ質問が出ています。4月の質問には「結局のところ」と付いていました。
結局のところを聞いた半年後に、また同じ質問が出ています。結局、決まっていません。
全学部の幅で、10校を並べる
| 大学 | 大学群 | 偏差値(下〜上) |
|---|---|---|
| 明治 | MARCH | 57.5〜67.5 |
| 立教 | MARCH | 57.5〜65.0 |
| 同志社 | 関関同立 | 55.0〜62.5 |
| 青山学院 | MARCH | 52.5〜65.0 |
| 法政 | MARCH | 52.5〜62.5 |
| 中央 | MARCH | 52.5〜62.5 |
| 学習院 | MARCH(G) | 52.5〜60.0 |
| 関西学院 | 関関同立 | 50.0〜70.0 |
| 立命館 | 関関同立 | 50.0〜67.5 |
| 関西 | 関関同立 | 50.0〜60.0 |
河合塾のボーダー偏差値です。下限の高い順に並べました。MARCHは2026年、関関同立は2025年8月時点の値で、時期が1年ずれています。目安として見てください。
下限を見ると、はっきり分かれます。MARCHの6校は、いちばん入りやすい学部でも52.5以上です。関関同立は、同志社を除く3校が50.0まであります。
同志社だけは下限が55.0で、青山学院・法政・中央・学習院より高くなっています。関関同立の中で1校だけ、MARCHの上半分に入っています。
同志社の人が「関関同立」とまとめられるのを嫌がる理由が、この表に出ています。
文系の主要学部を1つずつ比べた表は、関関同立は関東で言うとどこかの記事にあります。
ただし、頂上は関西にある
上限のほうを見てください。
10校でいちばん高いのは、関西学院の70.0です。国際学部の数字です。
2番目は立命館の国際関係学部と、明治の政治経済学部が67.5で並びます。
つまり、10校の中でいちばん入りにくい学部は、MARCHではなく関関同立にあります。
これをもって「関関同立のほうが上」と言うこともできます。ただし、それは山の高さを、いちばん高い木のてっぺんで測るようなものです。
関西学院は、70.0の学部と50.0の学部が同じ大学に入っています。幅が20あります。明治は幅が10です。
上限が60.0以上の学部の割合は、MARCHが74%、関関同立が32%です。
高い学部が「たくさんある」のがMARCHで、「1つだけ飛び抜けている」のが関関同立です。
地元での順番は、関関同立のほうが上
| 物差し | 上なのは |
|---|---|
| いちばん入りやすい学部(下限) | MARCH |
| 上限60.0以上の学部の割合 | MARCH |
| いちばん高い学部(上限) | 関関同立(関西学院) |
| 地元の私立での順番 | 関関同立(1番手) |
最後の行が、この論争をややこしくしています。
関関同立は、関西の私立でいちばん上です。MARCHは、関東の私立では早慶上理の下、2番手のグループです。
関関同立の人は、地元では「私立でいちばん」と言われて育ちます。
そして就職や進学で東京に出たとき、自分たちが関東の2番手グループと比べられていること、しかも少し下と見られていることを初めて知ります。
知恵袋に同じ質問が出続けるのは、この驚きが毎年新しく生まれているからでしょう。
MARCHの側は、この論争にあまり参加していません。上の早慶を見るのに忙しく、西を見ている余裕がないのだと思われます。
- MARCH・GMARCHとは:MARCHの基本
- 関関同立とは:関関同立の基本
- MARCHの序列:6校の中での順番
- 関関同立の序列:4校の中での順番
まとめ
- 下限で比べるとMARCHが上。MARCHは52.5以上、関関同立は同志社以外50.0まである
- 同志社だけは、MARCHの上半分に入る
- いちばん高い学部は関西学院の国際学部(70.0)
- 地元の私立での順番は、関関同立が1番手、MARCHが2番手
どっちが上かは、物差しで変わります。全体ならMARCH、頂上なら関西学院、地元での扱いなら関関同立。答えが3つあるので、聞いた人は自分に都合のいい1つを持って帰ることができます。この論争が終わらないのは、全員が勝てるようにできているからです。

コメント