結論から言うと、偏差値では日東駒専が少し上です。ただし、地元での扱いは産近甲龍のほうが上です。
日東駒専は関東、産近甲龍は関西。「関東の日東駒専、関西の産近甲龍」と並べて語られる2つですが、8校を1列に並べると、きれいな横並びにはなりません。
知恵袋では、15年以上同じ質問が続いている
産近甲龍と日東駒専だと
どっちが上ですか?
2010年の質問です。
回答は、知名度なら圧倒的に日東駒専で、関東では産近甲龍と言われてもピンとこない人が多い、というものでした。
2009年にも、2022年にも、ほぼ同じ文面の質問があります。
15年たっても質問の形が変わっていません。
変わっていないということは、誰も答えに納得していないということです。
8校を偏差値で1列に並べる
| 順位 | 大学 | 大学群 | 偏差値(下〜上) |
|---|---|---|---|
| 1 | 東洋 | 日東駒専 | 45.0〜60.0 |
| 2 | 専修 | 日東駒専 | 42.5〜57.5 |
| 2 | 日本 | 日東駒専 | 35.0〜57.5 |
| 4 | 甲南 | 産近甲龍 | 45.0〜55.0 |
| 4 | 駒澤 | 日東駒専 | 42.5〜55.0 |
| 4 | 近畿 | 産近甲龍 | 40.0〜55.0 |
| 7 | 龍谷 | 産近甲龍 | 40.0〜52.5 |
| 8 | 京都産業 | 産近甲龍 | 45.0〜50.0 |
河合塾のボーダー偏差値で、どちらも2026年9月時点の値です。医学部・獣医学科は除き、上限の高い順に並べました。東洋は昼間の学部の数字です。
上の3つは、すべて日東駒専です。産近甲龍のトップである近畿と甲南は上限55.0で、日東駒専の4番手の駒澤と同じ高さに並びます。
下の2つは、どちらも産近甲龍です。京都産業は上限が50.0で、8校の最下位になります。「産近甲龍」の先頭の字なのに、8校並べるといちばん後ろです。
ただし下限だけは、日本大学の35.0が8校でいちばん低くなっています。日大は上にも下にも顔を出す、忙しい大学です。
50.0を境に学部を数えた比べ方は、産近甲龍の偏差値の記事に載せています。
地元での順番は、産近甲龍のほうが上
偏差値では日東駒専が上でした。ところが、地元の私立大学の中で何番手にいるかを数えると、話が逆になります。
| 順番 | 関東の私立 | 関西の私立 |
|---|---|---|
| 1番手 | 早慶上理 | 関関同立 |
| 2番手 | MARCH | 産近甲龍 |
| 3番手 | 成成明学獨國武 | 摂神追桃・外外経工佛 |
| 4番手 | 日東駒専 | — |
関東では、日東駒専の上に3つの大学群があります。関西では、産近甲龍の上は関関同立の1つだけです。
つまり、産近甲龍は関西の私立で2番手、日東駒専は関東の私立で4番手。偏差値が同じくらいでも、地元での顔の大きさがまるで違います。
関西で近畿大学に受かれば、親戚に胸を張って報告できます。関東で日本大学に受かって報告すると、「MARCHはだめだったの?」と聞かれることがあります。偏差値はほぼ同じなのに、聞かれることが違います。関東は、上にいる大学が多すぎるのです。
そもそも、比べる必要があるのか
日東駒専と産近甲龍を両方受ける人は、ほとんどいないでしょう。東京と大阪は約500キロ離れています。東洋大学と龍谷大学で迷っている受験生を、私は見たことがありません。
この2つを比べているのは、受験生ではなく、すでにどちらかに入った人か、どちらにも関係のない人です。受ける人のいない組み合わせで、15年以上論争が続いています。対戦する予定のない2チームの強さを、観客だけが議論しているようなものです。
- 日東駒専の序列:関東の4校の順番
- 産近甲龍の序列:関西の4校の順番
- 関関同立と産近甲龍はどっちが上か:関西の中での比べ方
- 大学群の序列:全体の並び
まとめ
- 偏差値で8校を並べると、上の3つは日東駒専(東洋・専修・日本)
- 産近甲龍のトップ(近畿・甲南)は、駒澤と同じ高さ
- 地元の私立での順番は、産近甲龍が2番手、日東駒専が4番手
- 両方を受ける人はほとんどいない
偏差値で勝っているのは日東駒専で、地元で大きな顔ができるのは産近甲龍です。どちらが上かは、数字を取るか、居心地を取るかで決まります。そして、この答えで納得する人はたぶんいないので、知恵袋には来年も同じ質問が出ます。

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