結論から言うと、日東駒専と大東亜帝国の「間」にいるのは、神奈川大学と武蔵野大学です。
偏差値の上限が52.5で、日東駒専のいちばん下(55.0)と、大東亜帝国のいちばん上(50.0)の、ちょうど真ん中に入ります。
「間」としてよく名前が挙がる東京経済・立正・目白・拓殖は、並べてみると間にはいませんでした。
大東亜帝国の5校の中に、そのまま収まります。
「日東駒専の下、大東亜帝国の上」「日東駒専 神奈川大学」といった検索は、合わせて月に1,000回以上あります。
日東駒専と大東亜帝国は、どのくらい違うのか
| 大学群 | 大学 | 偏差値(下〜上) |
|---|---|---|
| 日東駒専 | 東洋 | 45.0〜60.0 |
| 日東駒専 | 専修 | 42.5〜57.5 |
| 日東駒専 | 日本 | 35.0〜57.5 |
| 日東駒専 | 駒澤 | 42.5〜55.0 |
| 大東亜帝国 | 東海・帝京・国士舘 | 35.0〜50.0 |
| 大東亜帝国 | 大東文化 | 35.0〜47.5 |
| 大東亜帝国 | 亜細亜 | 35.0〜42.5 |
河合塾のボーダー偏差値です。日本大学の医学部・獣医学科は除いています。
上限で比べると、日東駒専は55.0〜60.0、大東亜帝国は42.5〜50.0です。日東駒専のいちばん下の駒澤が55.0、大東亜帝国のいちばん上の3校が50.0。あいだに5.0のすき間があります。
このすき間に入る大学が、「日東駒専の下、大東亜帝国の上」です。下限は両方とも35.0まであるので、下のほうでは区別が付きません。
その話は日東駒専の下はどこかに書きました。
知恵袋では、「どちら寄りの間か」まで聞かれている
神奈川大学は日東駒専と大東亜帝国の間とよく聞くのですが、どちら寄りの間なのでしょうか?
間だと聞いた。では、どちら寄りの間なのか。学部によって違うならざっくり分けて教えてほしい、と続きます。
「間」では、まだ足りないのです。間の中の、どのあたりなのか。大学群と大学群のあいだに目盛りを刻んで、さらにその目盛りのあいだを読もうとしています。
この質問には、あとで数字で答えます。先に、候補の6校を並べます。
「間」と言われる6校を並べる
| 位置 | 大学 | 偏差値(下〜上) | どこに入るか |
|---|---|---|---|
| 日東駒専 | 駒澤(日東駒専のいちばん下) | 42.5〜55.0 | — |
| 間 | 神奈川 | 35.0〜52.5 | 本当に間 |
| 間 | 武蔵野 | 40.0〜52.5 | 本当に間 |
| 大東亜帝国 | 東海・帝京・国士舘(大東亜帝国のいちばん上) | 35.0〜50.0 | — |
| ? | 東京経済 | 45.0〜50.0 | 東海・帝京・国士舘と同じ |
| ? | 立正 | 35.0〜50.0 | 東海・帝京・国士舘と同じ |
| 大東亜帝国 | 大東文化 | 35.0〜47.5 | — |
| ? | 目白 | 35.0〜47.5 | 大東文化と同じ |
| 大東亜帝国 | 亜細亜 | 35.0〜42.5 | — |
| ? | 拓殖 | 35.0〜42.5 | 亜細亜と同じ |
6校は、河合塾Kei-Netの2027年度入試用の数字(方式別)で、2026年10月に確認しました。日東駒専と大東亜帝国は、このサイトの別の記事で調べた数字です。上限の高い順に並べています。
神奈川と武蔵野は、上限が52.5です。駒澤の55.0より下で、東海・帝京・国士舘の50.0より上。5.0のすき間の、ちょうど真ん中にいます。「日東駒専と大東亜帝国の間」という言い方は、この2校については数字と合っています。
残りの4校は、間にはいませんでした。
- 東京経済・立正:上限50.0。大東亜帝国の東海・帝京・国士舘と同じ
- 目白:上限47.5。大東文化と同じ
- 拓殖:35.0〜42.5。亜細亜と下限も上限も同じ
4校とも、大東亜帝国の5校のどれかと同じ数字です。大東亜帝国の「上」ではなく、大東亜帝国の「中」にいます。大東亜帝国という名前に入っていないだけで、偏差値では大東亜帝国そのものです。
拓殖大学は、亜細亜大学と完全に同じ数字でした。大東亜帝国に「拓」の字を足した「大東亜拓桜帝国」という呼び名を見かけることがありますが、数字のうえでは、たしかに入っていても不思議はありません。
神奈川大学は、どちら寄りの間なのか
知恵袋の質問に答えます。神奈川大学は、学部によって位置が違います。
| 神奈川大学の学部 | 偏差値(下〜上) | 位置 |
|---|---|---|
| 国際日本 | 45.0〜52.5 | 日東駒専寄り |
| 外国語 | 40.0〜50.0 | 間 |
| 人間科学 | 47.5 | 間 |
| 法・経済・経営・理・建築・化学生命・情報 | 40.0〜47.5 | 大東亜帝国の上位と同じ |
| 工 | 35.0〜42.5 | 大東亜帝国の下位と同じ |
上限が52.5あるのは、国際日本学部だけです。外国語学部が50.0。法学部や経済学部など、多くの学部は上限が47.5で、大東亜帝国の大東文化と同じ高さです。工学部は35.0〜42.5で、亜細亜と同じです。
つまり、神奈川大学が「間」にいるのは、いちばん上の学部の話です。大学全体としては、大東亜帝国寄りの間、というのが数字から言える答えです。
東京経済大学は、逆の特徴があります。上限は50.0で大東亜帝国の上位と同じですが、下限が45.0あります。大東亜帝国の5校は下限がすべて35.0なので、東京経済は下のほうが10高い。
飛び抜けた学部はないかわりに、低い学部もありません。上限ではなく下限で比べるなら、東京経済のほうが日東駒専に近い大学です。
実は、6校にも大学群の名前が付いている
実は、6校にも大学群の名前は付いています。ただ、ほとんど知られていません。
| 呼び名 | 読み方 | 大学 |
|---|---|---|
| 神立東玉文武 | しんりつとうたまぶんぶ | 神奈川・立正・東京経済・玉川・文教・武蔵野 |
| 文東立松 | ぶんとうりっしょう | 文教・東京経済・立正・二松学舎 |
| 拓玉産大 | たくたまさんだい | 拓殖・玉川・産業能率・大正 |
| 明明大工目 | めいめいだいこうもく | 明星・明海・大正・東京工芸・目白 |
6校は、この4つのどれかに入っています。立正大学にいたっては、神立東玉文武と文東立松、それに中東和平成立の3つに名前があります。名前がないのではなく、多すぎるくらいです。
それでも「日東駒専と大東亜帝国の間」と説明されるのは、これらの呼び名が通じないからです。
「神立東玉文武です」と言っても、相手は何のことか分かりません。
「大東亜帝国」は5文字で誰でも言えますが、「神立東玉文武」は6文字あって、1度聞いたくらいでは覚えられません。
その結果、6校は「日東駒専の下、大東亜帝国の上」「日東駒専と大東亜帝国の間」という、長い説明で呼ばれています。
自分の名前ではなく、上と下の大学群の名前で場所を示されています。
住所でいえば、「〇〇町と△△町のあいだ」と書かれているようなものです。
神奈川大学は、横浜にある大きな大学です。箱根駅伝にも出ています。知名度は十分にあるのに、大学群の話になると「どこに入るのか」と聞かれ続けます。
有名な大学群に入っていない大学は、入っている大学より劣って見えることがあります。
実際には、どの名前が有名になるかは語呂で決まっていて、中身とは関係がありません。
- 日東駒専とは
- 大東亜帝国とは
- 大学群の早見表:どの大学群にも入っていない大学
- 大東亜帝国の下はどこか:立正を含む中東和平成立の話
まとめ
- 日東駒専のいちばん下(駒澤、上限55.0)と大東亜帝国のいちばん上(上限50.0)のあいだには、5.0のすき間がある
- そのすき間に入るのは、神奈川と武蔵野(上限52.5)
- 東京経済・立正は上限50.0で東海・帝京・国士舘と同じ。目白は大東文化と、拓殖は亜細亜と同じ
- 神奈川大学で上限52.5があるのは国際日本学部だけ。多くの学部は47.5まで
日東駒専と大東亜帝国の間には、たしかに大学があります。ただし、「間」と呼ばれている大学の多くは、数字のうえでは大東亜帝国の中にいます。間にいるのではなく、「大東亜帝国」という有名な名前に入れなかっただけです。大学群の境目にいる大学は、偏差値ではなく、語呂の都合で宙に浮いています。

コメント