SMARTとは?どこの大学?MARCHから中央と法政を外した新しい大学群が、流行らない理由

SMARTとは?

SMART(スマート)は、上智大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・東京理科大学の5校をまとめた呼び名です。

早慶上理から上智と東京理科を、MARCHから明治・青山学院・立教を取り出して、1つにまとめ直したものです。

早慶のすぐ下に並ぶ5校、という意味で使われます。中央大学と法政大学は、入っていません。

「SMART 大学」は月に3,600回検索されています。そして「SMART 大学 流行らない」も、月に140回検索されています。新しく作られた大学群が、流行っているのかどうかを心配されています。

目次

SMARTはどこの大学か

文字大学もとの大学群偏差値(下〜上)
S上智大学(Sophia)早慶上理52.5〜70.0
M明治大学MARCH57.5〜67.5
A青山学院大学MARCH52.5〜65.0
R立教大学MARCH57.5〜65.0
T東京理科大学早慶上理55.0〜62.5

偏差値は河合塾のボーダー偏差値で、このサイトの別の記事で調べた数字です。東京理科大学は昼間の学部の数字です。

Sは上智大学の英語名「Sophia」のSです。Tは東京理科大学の「Tokyo」のT。明治・青山学院・立教は、MARCHのときと同じM・A・Rを使っています。

並べると「SMART」。英語で「賢い」という意味の単語になります。大学群の名前が、そのまま「賢い」です。

自分で言うには、少し勇気がいります。

MARCHから、中央と法政が外された

大学群大学
早慶上理早稲田・慶應義塾・上智・東京理科
SMART上智・明治・青山学院・立教・東京理科
MARCH明治・青山学院・立教・中央・法政

SMARTは、2つの大学群の境目を引き直した呼び名です。早慶上理の下の2校と、MARCHの上の3校を合わせています。

その結果、MARCHから中央と法政が外れました。5校でまとまっていた仲間から、2校だけが置いていかれた形です。

大学偏差値(下〜上)SMARTに
明治57.5〜67.5入る
立教57.5〜65.0入る
青山学院52.5〜65.0入る
中央52.5〜62.5入らない
法政52.5〜62.5入らない

数字を見ると、線の引き方に理由がないわけではありません。上限は、明治・立教・青山学院が65.0以上、中央・法政が62.5です。

ただ、下限を見てください。青山学院は52.5で、中央・法政と同じです。「入る」側の青山学院と、「入らない」側の中央・法政のあいだに、下のほうでは差がありません。

中央大学は、法学部で知られる大学です。法政大学は、志願者の多さで毎年上位に入る大学です。その2校を外して「賢い」という名前を付けた。

外された側からすれば、あまり気分のいい話ではありません。

なぜSMARTは流行らないのか

「SMART 大学 流行らない」と検索されているとおり、SMARTはMARCHほどには使われていません。理由は、いくつか考えられます。

1つめは、得をする大学が少ないことです。

  • 上智・東京理科:もともと「早慶上理」で早稲田・慶應と並んでいた。SMARTだと、並ぶ相手が明治や青山学院になる
  • 明治・青山学院・立教:中央・法政と別れて、上智・東京理科と並べる。得をする
  • 中央・法政:外される。使う理由がない

SMARTと呼ばれて嬉しいのは、5校のうち3校だけです。上智と東京理科にとっては、早慶と並ぶ名前から、MARCHと並ぶ名前に移ることになります。格下げです。中央と法政は、そもそも入っていません。

大学群の名前は、その中にいる人が使うことで広まります。

「うちはMARCHです」と言う人が大勢いるから、MARCHは通じます。

SMARTは、喜んで名乗る人が5校中3校ぶんしかいません。

2つめは、MARCHが強すぎることです。MARCHは60年近く使われてきた言葉で、親の世代も、会社の人事も知っています。そこに新しい線を引き直しても、「MARCHのことでしょう」と言い直されて終わります。

3つめは、名前です。「SMARTです」と自己紹介するのは、「賢いです」と言っているのと同じです。MARCHや日東駒専なら照れずに言えますが、SMARTは口に出しにくい。語呂は良いのに、意味が邪魔をしています。

知恵袋では、「誰が言っているか」まで見抜かれている

早慶上智言う人上智
早慶上理言う人理科大
早慶明言う人明治
日本三大私学言う人同志社
GMARCH言う人学習院
MARCH言う人法政
MAR言う人青学立教
SMART言う人青学立教
旧帝言う人北大九大
国立難関10大学言う人神戸大
スーパーグローバル大学言う人東洋

大学群の呼び名ごとに、それを使う人がどこの大学かを並べた投稿です。

早慶上智と言うのは上智の人、早慶上理と言うのは理科大の人、GMARCHと言うのは学習院の人、そしてSMARTと言うのは青山学院と立教の人、と続きます。

決めつけではありますが、鋭いところを突いています。

大学群の呼び名は、たいてい「その呼び名で得をする人」が使います。

自分の大学が、いちばん良く見える線の引き方を選ぶからです。

SMARTを使うと、青山学院と立教は、上智や東京理科と同じ列に並べます。中央や法政とは別の列になります。

得をする人がはっきりしている呼び名は、使っただけで「ああ、あの大学の人か」と思われます。

SMARTが広まりにくい、いちばんの理由かもしれません。

SMARTは、同い年の何人に1人か

大学1学年の入学定員
明治7,760人
立教4,862人
青山学院4,490人
東京理科3,910人
上智2,801人
5校の合計23,823人

5校を合わせると、1学年で約2万4千人です。2025年の18歳人口(110万851人)で割ると2.2%、46人に1人になります。

早慶上理が50人に1人、MARCHが34人に1人なので、そのあいだの数字です。

計算のしかたはMARCHは上位何パーセントかと同じです。

SMARTの上と下

位置大学群大学
上早慶早稲田・慶應義塾
ここSMART上智・明治・青山学院・立教・東京理科
下(名前なし)中央・法政・学習院

SMARTという線を引くと、上は早慶の2校だけになり、下には中央・法政・学習院が残ります。この3校には、まとめた呼び名がありません。SMARTを使う人は、残された3校をどう呼ぶかまでは考えていません。

新しい大学群を作るのは簡単です。頭文字を並べ替えれば、いくらでもできます。難しいのは、外した大学の人たちにも使ってもらうことです。SMARTは、そこでつまずいています。

まとめ

  • SMARTは、上智・明治・青山学院・立教・東京理科の5校。読み方は「スマート」
  • 早慶上理の上智・東京理科と、MARCHの明治・青山学院・立教を合わせたもの
  • MARCHから中央と法政が外れている
  • 「SMART 大学 流行らない」が月に140回検索されている。喜んで使うのは5校中3校だけ
  • 5校の入学定員は約2万4千人で、同い年の46人に1人

SMARTは、線を引き直しただけの大学群です。5校の偏差値は、SMARTと呼ばれる前と何も変わっていません。変わったのは、誰が仲間で、誰が仲間でないかだけです。大学群は、大学を集めるための言葉に見えて、実際には誰かを外すための言葉として使われます。

出典

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