結論から言うと、MARCHの中で入りやすい学部は、中央・法政・学習院に多く、明治にはほとんどありません。
そして、入りやすい学部を地図に置いてみると、ほとんどが都心の外にあります。
八王子、町田、相模原、新座。MARCHの穴場は、多摩と神奈川と埼玉にあります。
「march 穴場学部」「march 入りやすい学部」は、合わせて月に500回ほど検索されています。
知恵袋では、「ないことは分かっているのですが」と聞かれている
MARCHの中で、ないことはわかってるのですがその中でも穴場学部みたいなところってありますか?
穴場はないと分かっている。それでも聞いています。
この前置きは正しいです。MARCHの66学部は、いちばん低いところでも偏差値52.5あります。楽に入れる学部は、1つもありません。あるのは「ほかより少し入りやすい学部」だけです。
この記事で「穴場」と呼ぶのは、その「少し入りやすい学部」のことです。
上限が57.5以下の学部を並べる
| 大学 | 学部 | 偏差値(下〜上) | 主なキャンパス |
|---|---|---|---|
| 中央 | 経済 | 55.0〜57.5 | 多摩(八王子市) |
| 法政 | スポーツ健康 | 55.0〜57.5 | 多摩(町田市) |
| 法政 | 理工 | 52.5〜57.5 | 小金井 |
| 法政 | 情報科 | 55.0〜57.5 | 小金井 |
| 青山学院 | 理工 | 52.5〜57.5 | 相模原 |
| 青山学院 | 地球社会共生 | 57.5 | 相模原 |
| 青山学院 | コミュニティ人間科 | 57.5 | 相模原 |
| 立教 | コミュニティ福祉 | 57.5 | 新座(埼玉県) |
| 立教 | スポーツウエルネス | 57.5 | 新座(埼玉県) |
| 立教 | 理 | 57.5 | 池袋 |
| 学習院 | 文 | 55.0〜57.5 | 目白 |
| 学習院 | 国際社会科 | 55.0〜57.5 | 目白 |
| 学習院 | 国際文化交流 | 55.0〜57.5 | 目白 |
| 学習院 | 経済 | 57.5 | 目白 |
| 学習院 | 理 | 52.5〜57.5 | 目白 |
河合塾のボーダー偏差値で、2026年8月時点の値です。いちばん難しい方式でも57.5までの学部を、主なものだけ並べました。
明治は、1つも入っていません。明治の10学部は、すべて上限62.5以上です。明治に穴場はありません。
穴場は、都心の外に集まっている
表の右端を見てください。
中央の経済学部は、八王子市の多摩キャンパス。法政のスポーツ健康学部は、町田市の多摩キャンパス。法政の理工学部と情報科学部は小金井。青山学院の3学部は、神奈川県の相模原。立教の2学部は、埼玉県の新座です。
入りやすい学部のほとんどが、大学の名前から思い浮かべる場所にありません。
青山学院大学の理工学部に入っても、通うのは青山ではなく相模原です。4年間、渋谷の近くには通いません。
立教大学のコミュニティ福祉学部は、池袋ではなく新座にあります。レンガの校舎の写真は、パンフレットで見るだけです。
法政の経済学部と社会学部、現代福祉学部も多摩キャンパスにあります。この3つは上限が60.0以上あるので表には入れませんでしたが、法政の中では入りやすいほうです。
中央の文学部、商学部、総合政策学部も多摩にあります。
偏差値は、人気の数字です。都心のキャンパスには行きたい人が集まり、遠いキャンパスには集まりにくい。その差が、そのまま偏差値の差になっています。
穴場になっているのは、学ぶ内容が劣っているからではありません。通う場所が、思っていたのと違うからです。
例外は、学習院
表の中で、都心にあるのに入りやすいのが学習院です。5つの学部が並んでいますが、キャンパスはすべて目白です。山手線の内側にあります。
学習院は、6校の中で偏差値がいちばん低い大学です。上限が60.0以上あるのは法学部だけ。それでいて、キャンパスは1つで、全学部が4年間同じ場所に通います。
「MARCHの名前がほしい、都心に通いたい、偏差値は少しでも低いほうがいい」。この3つを同時に満たすのは、学習院だけです。
ただし、学習院は「MARCH」に入るかどうかが人によって違う大学です。
「GMARCH」なら入りますが、「MARCH」と5文字で言われたときには入っていません。
穴場だと思って入ったら、大学群のほうから外されることがある。そこまで含めて、穴場です。
穴場学部に入って、後悔しないか
穴場学部だからといってマーチブランド狙ってよくわからない学部に行くのって後悔しますか?
興味ない学部行った方教えてください
興味のない学部に行った人に教えてほしい、という質問です。
これは、穴場を探す人が最後に行き着く問いです。MARCHの名前がほしくて、興味のない学部を受ける。受かったら、4年間そこに通う。
履歴書に書くのは、大学名と学部名です。面接では「なぜその学部を選んだのですか」と聞かれます。「入りやすかったからです」とは答えにくいので、別の理由を用意することになります。
名前を手に入れるために、理由をあとから作る必要が出てきます。
それでも、名前の力は小さくありません。採用で「MARCH・関関同立まで」に線が引かれているという話は、学歴フィルターとはに書きました。
興味のある学部を日東駒専で学ぶか、興味のない学部をMARCHで学ぶか。どちらを取るかは、4年間を取るか、その先を取るかの選択です。
1つだけ言えるのは、穴場かどうかで学部を決めた人は、入学したあとに「穴場学部」という言葉を使わなくなる、ということです。自分のいる場所を、穴場とは呼びたくないからです。
大学ごとの、入りやすい学部
| 大学 | 入りやすい学部 | ひとこと |
|---|---|---|
| 明治 | なし | 全学部が上限62.5以上 |
| 青山学院 | 理工・地球社会共生・コミュニティ人間科 | 3つとも相模原 |
| 立教 | コミュニティ福祉・スポーツウエルネス・理 | 2つは新座 |
| 中央 | 経済・文・総合政策 | 3つとも多摩 |
| 法政 | 理工・情報科・スポーツ健康・現代福祉 | 小金井と多摩 |
| 学習院 | 法学部以外の5学部 | 全部が目白 |
文系で探すなら、中央の経済・文・総合政策、法政の現代福祉、学習院の文系学部です。理系は、もともと文系より偏差値が低めに出ます。理系の学部についてはMARCHの理系にまとめました。
- MARCHの偏差値:66学部の一覧
- MARCHのレベルと難易度:大学ごとの差
- MARCHの序列:6校の中での順番
まとめ
- MARCHに、楽に入れる学部はない。いちばん低くても偏差値52.5
- 上限57.5以下の学部は、中央・法政・青山学院・立教・学習院にある。明治にはない
- 入りやすい学部の多くは、多摩、相模原、新座など、都心の外のキャンパスにある
- 都心にあって入りやすいのは学習院。ただし「MARCH」に数えられないことがある
MARCHの穴場は、地図の端のほうにあります。名前はMARCH、場所は多摩。大学の名前と通う場所のあいだに、電車で1時間ぶんの距離があります。その距離を気にしない人にとってだけ、そこは穴場です。
出典
- 偏差値: MARCHの偏差値の記事で調べた河合塾のボーダー偏差値(2026年8月時点)
- 検索数: ラッコキーワードで2026年10月に取得

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