MARCHは「全落ち」、日東駒専は「落ちた」。大学群によって、落ちたときの検索ワードが違っていた

全落ちと落ちた 大学群ごとの検索

受験に落ちたとき、人は検索をします。

「MARCH 全落ち」「日東駒専 落ちた」。

こうした検索は、6つの大学群を合わせて、月に640回ほどあります。

大学群ごとに並べてみると、はっきりした違いがありました。

MARCHと関関同立は「全落ち」で検索され、日東駒専や大東亜帝国は「落ちた」で検索されています。

同じ不合格でも、上の大学群と下の大学群では、言葉が違います。

この記事では、その違いがどこから来るのかを、検索の数から見ていきます。

なお、この記事では、知恵袋の投稿は引用していません。落ちた直後の人の言葉を、ここで取り上げるのは気が引けるからです。数字だけを見ます。

目次

「全落ち」と「落ちた」を、大学群ごとに数える

大学群「全落ち」「落ちた」多いほう
MARCH110—全落ち
関関同立70—全落ち
日東駒専50140落ちた
大東亜帝国10150落ちた
産近甲龍1050落ちた
摂神追桃1040落ちた

ラッコキーワードで調べた、月間の検索回数です。「落ちた」には、「落ちた なんJ」などの関連する言葉も足しています。「—」は、検索される言葉の一覧に出てこなかったものです。

MARCHと関関同立は、「全落ち」だけが検索されています。「MARCH 落ちた」は、一覧に出てきません。

日東駒専から下は、逆です。「落ちた」のほうが、ずっと多くなっています。大東亜帝国は「全落ち」が10回なのに、「落ちた」は150回あります。

上の2つは「全落ち」、下の4つは「落ちた」。きれいに分かれました。

「全落ち」は、挑戦した人の言葉

「全落ち」は、いくつか受けて、全部だめだった、という意味です。

MARCHは6校あります。関関同立は4校です。この大学群を目指す人は、たいてい、その中の何校かを受けます。明治と立教と法政を受ける。同志社と立命館と関大を受ける。

目標が「大学群」そのものなので、結果も大学群の単位で出ます。1校でも受かれば「MARCHに受かった」。全部落ちれば「MARCH全落ち」です。

「全落ち」と検索される大学群は、まとめて目指されている大学群です。

MARCHと関関同立は、関東と関西で、それぞれ「ここに入れば一安心」とされる線です。その線に届かなかったとき、人は「全落ち」と打ち込みます。

このあと、どうするか。浪人か、1つ下の大学に進むか。「MARCH 全落ち」の110回は、その分かれ道に立った人の数です。

「落ちた」は、落ちると思っていなかった人の言葉

日東駒専や大東亜帝国は、「落ちた」で検索されます。

こちらも4校や5校の大学群ですが、「全落ち」とは、あまり言われません。日東駒専を4校とも受ける人は、MARCHを何校も受ける人ほど多くないからでしょう。

日東駒専は、多くの場合、別の大学を目指す人の「押さえ」として受けられます。MARCHが本命で、日東駒専は1校か2校。その1校に落ちたとき、「日東駒専 落ちた」と検索します。

この「落ちた」には、驚きが入っています。受かると思っていたところに落ちた、という驚きです。

大東亜帝国の「落ちた」は、月に150回です。日東駒専(140回)とほぼ同じで、大学群の大きさを考えると、かなり多い数字です。

大東亜帝国は、日東駒専のさらに下の押さえとして受けられます。押さえの押さえです。そこに落ちるとは、受ける前には、ほとんどだれも考えていません。

「落ちた」と検索される大学群は、落ちる予定のなかった大学群です。

ただし、落ちる人は実際にいます。日東駒専にも大東亜帝国にも、偏差値の付かない学科はありません。偏差値が付いているということは、合格と不合格の境目があり、毎年、境目の下になる人がいるということです。

「だれでも受かる」と言われる大学に落ちた人は、落ちたことに加えて、「だれでも受かるはずなのに」という言葉まで背負います。だれでも受かる大学など、偏差値の付いている大学の中には、1つもありません。

「滑り止め」として検索されるのは、日東駒専がいちばん多い

もう1つ、関係のある言葉を数えます。「滑り止め」です。

大学群「滑り止め」の検索(月)
日東駒専170
MARCH140
関関同立70
産近甲龍50
大東亜帝国50
摂神追桃10
早慶上理0
成成明学獨國武0

ラッコキーワードで調べた、月間の検索回数です。

1位は日東駒専です。「日東駒専 滑り止め」は、月に170回。

この検索には、2つの意味があります。「日東駒専を滑り止めにする」と、「日東駒専の滑り止めはどこか」です。どちらにしても、日東駒専は、滑り止めの話のいちばん真ん中にいます。

先ほどの表と並べてみます。日東駒専は、「滑り止め」の検索が1位で、「落ちた」の検索もほぼ1位でした。

滑り止めにされる大学群ほど、落ちたときに検索されます。滑り止めのつもりで受けて、止まらなかった人が、それだけいるということです。

2位はMARCHです。MARCHは、早慶や国立を目指す人にとっての滑り止めでもあります。上から見れば押さえ、下から見れば目標。同じ大学群が、受ける人によって、まったく違う役を務めています。

下の2つも見てください。早慶上理と成成明学獨國武は、どちらも0回です。

早慶上理が0回なのは、分かります。早稲田や慶應を滑り止めと呼べる人は、東大を受ける人くらいで、その人たちは、わざわざ検索しません。

成成明学獨國武が0回なのは、理由が違います。MARCHと日東駒専のあいだにいて、MARCHの滑り止めにちょうどいいはずの6校です。それなのに、滑り止めとして調べられていません。

MARCHを受ける人の多くは、押さえを考えるとき、成成明学獨國武を飛ばして、日東駒専まで下がります。あいだの6校は、ここでも思い出してもらえていません。

「浪人率」が気にされるのも、MARCHと日東駒専

大学群「浪人」「浪人率」などの検索(月)
日東駒専230
MARCH210
関関同立90
産近甲龍60
旧帝大60
大東亜帝国50

「浪人」「浪人率」「浪人 割合」などを足した、月間の検索回数です。

浪人の検索は、日東駒専とMARCHが飛び抜けています。旧帝大は60回しかありません。

旧帝大に浪人して入る人は、珍しくありません。それでも検索が少ないのは、「浪人して旧帝大」を恥ずかしいと思う人がいないからでしょう。

MARCHや日東駒専で「浪人率」が調べられるのは、気になるからです。1年余分にかけて、その大学でいいのか。まわりに浪人した人はどのくらいいるのか。入ってから浮かないか。

「現役 日東駒専 浪人 march」という検索も、月に20回あります。現役で日東駒専に入るのと、浪人してMARCHに入るのと、どちらがいいのか。

全落ちした人が次に検索するのは、たぶんこの言葉です。「MARCH 全落ち」の110回と、「MARCH 浪人率」の140回は、同じ人たちが、続けて打ち込んでいるのかもしれません。

落ちたあとに、検索する人へ

この記事にたどり着いた人の中には、いま実際に落ちたばかりの人もいると思います。

このサイトは、大学群というものを、少し離れたところからからかうサイトです。ただ、落ちた人をからかうつもりはありません。

数字だけ、置いておきます。

  • 「全落ち」「落ちた」の検索は、6つの大学群で月に約640回。同じ言葉を打ち込んだ人が、毎月それだけいる
  • MARCHに入るのは、同い年の34人に1人。日東駒専は36人に1人。入れなかった人のほうが、ずっと多い
  • 大東亜帝国に入るのは、同い年の56人に1人。ここも、入れなかった人のほうが多い

大学群は、頭文字の語呂で決まった呼び名です。MARCHの「M」に入れなかったことと、その人の値打ちとは、関係がありません。入れなかった人のほうが多い場所に入れなかった、というだけの話です。

検索を1回したら、あとは次に受ける大学の過去問を開いたほうが、たぶん役に立ちます。

まとめ

  • MARCHと関関同立は「全落ち」で、日東駒専・大東亜帝国・産近甲龍・摂神追桃は「落ちた」で検索されている
  • 「全落ち」は、まとめて目指される大学群に使われる言葉
  • 「落ちた」は、落ちる予定のなかった大学群に使われる言葉
  • 「滑り止め」の検索は日東駒専が1位(月170回)。早慶上理と成成明学獨國武は0回
  • 「浪人率」が気にされるのは、MARCHと日東駒専。旧帝大はあまり検索されない

出典

  • 検索回数はラッコキーワードで調べた月間の数字(2026年10月)。人数はMARCHは上位何パーセントかほか、このサイトの記事で計算したもの
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