日東駒専はFラン?偏差値の付かない学科はゼロ。Fランと呼ぶなら、大学生の3人に2人がFランになる

日東駒専はFランなのか

結論から言うと、日東駒専はFランではありません。

Fランは、もともと「受けた人がほとんど受かるので、偏差値が付けられない大学」のことです。日東駒専の4校には、偏差値の付かない学科が1つもありませんでした。

それでも「日東駒専 Fラン」は、月に320回検索されています。

もし日東駒専をFランと呼ぶなら、日本の大学生の65%から83%がFランの学生になります。ここまで広げると、Fランは悪口ではなく、ただの「大学生」という意味になります。

目次

4校に、偏差値の付かない学科はない

大学偏差値(下〜上)BFの学科いちばん下にあるもの
東洋40.0〜60.0なし夜間の学部(40.0)
専修45.0〜57.5なし文・経済・経営の一部(45.0)
日本35.0〜57.5なし工学部(福島)と松戸歯学部の2方式(35.0)
駒澤42.5〜55.0なし仏教学部(42.5)

河合塾Kei-Netの2027年度入試用の数字で、方式別の値です。2026年10月に確認しました。夜間の学部を含みます。日本大学の上限は、医学部と獣医学科を除いています。

BFは「ボーダーフリー」の略です。合格と不合格の境目が引けない、という印で、Fランという言葉のもとになりました。

4校とも、BFの付いた学科はありません。どの学科を受けても、落ちる人がいます。

いちばん低いのは日本大学の35.0です。35.0は、河合塾の偏差値で数字が付くいちばん下の枠です。

ただし、日本大学で35.0が付いているのは、数多くある方式のうち2つだけでした。福島県にある工学部の1方式と、松戸歯学部の1方式です。

日本大学は学部が多く、キャンパスが全国に散らばっています。「日大の下のほう」は、たいてい東京から遠いところにあります。その話は日東駒専の下はどこかに書きました。

残りの3校は、いちばん下でも40.0以上です。大東亜帝国の5校は、そろって下限が35.0でした。同じ「Fランか」と検索される大学群でも、足元の高さが違います。

知恵袋でも、「それならほとんどの私立がFランになる」と言われている

日東駒専がFランのボーダーラインなら殆どの私立がFランになりますよね?Fランの定義を決めた人、又は団体の偏差値を疑います。

日東駒専がFランの境目だとすると、ほとんどの私立大学がFランになるのではないか、という質問です。

そのとおりです。数えてみます。

数え方日東駒専より上とされる大学大学に進んだ人のうち残り(Fランになる人)
甘い数え方旧帝大・早慶上理・GMARCH・関関同立・成成明学獨國武約17%約83%
辛い数え方上に加えて、国公立大学すべて約35%約65%

2025年に大学に入った人は、64万5,513人です。そのうち、日東駒専より上とされる大学に入った人の割合を出しました。もとの人数は日東駒専は上位何パーセントかで計算したものです。

国公立大学をすべて日東駒専より上に置いたとしても、上にいるのは大学生の35%です。残りの65%は、日東駒専か、それより下の大学にいます。

日東駒専をFランと呼ぶ人は、大学生の3人に2人をFランと呼んでいることになります。

Fランは、もともと「ごく一部の、誰でも入れる大学」を指す言葉でした。それが3人に2人まで広がると、もう特別な意味はありません。

「日東駒専はFランだ」は、「日東駒専はふつうの大学だ」と言っているのと、ほとんど同じです。

Fランの基準は、言う人の大学の1つ下にある

日東駒専をレベル低いとかfランとか3ヶ月で合格できるとか言う人をよく見ますがあれはなんなんですか?
過去問解いてみても自分は全く簡単だとは思わないしむしろめちゃくちゃ難く感じるのですが。
簡単って言っている人はそれより全員もっと上の大学を目指している人なんですか?

日東駒専をレベルが低い、Fランだ、3か月で受かると言う人をよく見るが、あれは何なのか、という質問です。

何なのかと聞かれると、説明がむずかしいのですが、仕組みは単純です。

いまの「Fラン」には、決まった線がありません。使う人が、それぞれ自分で線を引いています。そして、その線はたいてい、言う人の大学のすぐ下に引かれます。

言う人Fランの線を引く場所
早慶の人(の一部)MARCHから下
MARCHの人(の一部)日東駒専から下
日東駒専の人(の一部)大東亜帝国から下
大東亜帝国の人(の一部)その下

ネットでよく見かける言い方を並べたものです。調べた数字ではなく、全員がそうだという話でもありません。

実際、「MARCH Fラン」も月に170回検索されています。MARCHをFランと呼ぶ人が、どこかにいるわけです。

Fランという言葉は、大学の名前ではなく、「自分より下」という方向を指しています。右や左と同じで、言う人の立っている場所によって、指すものが変わります。

だから、「日東駒専はFランなのか」に、決まった答えはありません。MARCHの一部の人から見ればFランで、河合塾の定義ではFランではない。それだけです。

「3か月で受かる」のほうは、もっと簡単です。そう言う人は、たいてい日東駒専を受けていません。受けていない試験は、だれにとっても簡単です。

その話は日東駒専のレベルと難易度に書きました。

では、なぜ320回も検索されるのか

「日東駒専 Fラン」は月に320回です。大東亜帝国の1,000回よりは少ないものの、MARCHの170回よりは多くなっています。

検索しているのは、だれでしょうか。

日東駒専より上の大学の人は、わざわざ調べません。調べなくても、自分の中で答えが決まっているからです。

調べているのは、日東駒専の人か、これから受ける人でしょう。ネットで「日東駒専はFラン」という書き込みを見て、本当なのか確かめに来ています。

Fランと言う人は検索せず、Fランと言われた人だけが検索します。320回は、言われた回数に近い数字です。

答えは、最初に書いたとおりです。日東駒専に、偏差値の付かない学科はありません。定義のうえでは、Fランではありません。

ただ、定義を示しても、言う人は言い続けます。その人たちにとってFランとは、偏差値の話ではなく、自分が上にいることを確かめるための言葉だからです。

まとめ

  • 日東駒専はFランではない。4校に、偏差値の付かない(BFの)学科は1つもない
  • いちばん低いのは日本大学の35.0で、2方式だけ。ほかの3校は40.0以上
  • 日東駒専をFランと呼ぶと、大学生の65%から83%がFランになる
  • いまの「Fラン」に決まった線はなく、言う人の大学のすぐ下に引かれる
  • 「日東駒専 Fラン」は月320回。検索しているのは、言われた側

出典

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