MARCHのレベルと難易度:「MARCHレベル」には偏差値15の幅があり、どのMARCHかで話が変わる

MARCHのレベル

MARCHのレベルは、河合塾の偏差値で52.5〜67.5です。学習院を含む6校、66学部の数字です。

「MARCHレベル」という言葉は、受験でも就職でもよく使われます。

「MARCHレベルの大学」「MARCHレベルの学力」。ただ、この言葉には偏差値15ぶんの幅があります。

明治の政治経済学部も、法政の理工学部も、同じ「MARCHレベル」です。

この記事では、MARCHのレベルを、大学ごと、学部ごとに分けて見ていきます。

目次

MARCHのレベルを、大学ごとに見る

大学偏差値(下〜上)学部の数上限60.0以上の学部
明治57.5〜67.51010(全部)
立教57.5〜65.0129
青山学院52.5〜65.0128
法政52.5〜62.51512
中央52.5〜62.5119
学習院52.5〜60.061
6校の合計52.5〜67.56649

河合塾のボーダー偏差値で、2026年8月時点の値です。

66学部のうち、49学部は上限が60.0以上です。割合にすると74%。

MARCHのレベルを1つの数字で言うなら、「偏差値60前後」が近いところです。

ただし、大学によって中身が違います。

明治は10学部すべてが上限62.5以上で、下限も57.5あります。どの学部に入っても、明治は明治です。

学習院は、上限が60.0以上の学部が法学部の1つしかありません。同じ大学群の中で、はっきり差があります。

6校の順番については、MARCHの序列に書きました。

いちばん上といちばん下で、15の差がある

位置大学・学部偏差値
いちばん上明治・政治経済上限67.5
上明治・文、国際日本/青山学院・文、国際政治経済/立教・異文化コミュニケーション上限65.0
真ん中多くの学部60.0前後
いちばん下青山学院・理工/中央・文/法政・現代福祉、理工、生命科/学習院・理下限52.5

いちばん高い数字は、明治の政治経済学部の67.5です。いちばん低い数字は52.5で、6つの学部に付いています。その差は15です。

偏差値15の差というのは、小さくありません。67.5は早稲田や慶應の学部と並ぶ数字で、52.5は日東駒専の上位学部と並ぶ数字です。早慶から日東駒専までの幅が、MARCHという1つの名前の中に入っています。

「MARCHレベル」と言う人は、たいていこの幅を気にしていません。話している人の頭の中にあるのは、明治の法学部かもしれませんし、法政の理工学部かもしれません。

聞いている人の頭の中にあるのは、また別の学部です。同じ言葉を使って、別の大学の話をしています。

大学群の名前は、もともとこういうものです。細かい違いを無視するために作られた言葉なので、細かい話には使えません。

知恵袋では、国公立大学と比べられている

マーチは高学歴ですか?

マーチと茨城大学、両方受かったらどちらに行きますか?

2018年の質問で、8千回以上読まれています。MARCHのレベルを確かめるために、国立大学と比べています。

「march 国公立 レベル」という検索もあります。MARCHは国公立でいうとどのあたりなのか。

これは、偏差値表を並べても答えが出ない問いです。

大学偏差値(下〜上)入試の科目
MARCH52.5〜67.53科目が中心
旧帝大55.0〜67.5共通テスト6教科+2次試験
筑波大学57.5〜65.0同上
神戸大学52.5〜62.5同上

国立大学は前期日程の数字で、医学部医学科を除いています。

数字だけ並べると、MARCHは旧帝大や神戸大学と同じ帯にいます。明治は神戸大学より上に見えます。

しかし、この比べ方には無理があります。私立大学の偏差値は3科目で受ける人の中での数字で、国立大学の偏差値は、共通テストで6教科を受けたうえで2次試験に進む人の中での数字です。

走る距離の違うレースのタイムを比べているようなものです。

3科目に絞って勉強すれば、偏差値は上がりやすくなります。

国立大学の受験生は、その3科目に加えて、数学も理科も社会も2つめもやっています。

同じ60.0でも、背負っている荷物の重さが違います。

だから、「MARCHと茨城大学、どちらが上か」には、決まった答えがありません。3科目の勝負ならMARCH、全部の科目を足した勝負なら国立大学、というのが、いちばん正直な答えです。

私は国立大学の出身なので、どうしても国立の肩を持ちたくなりますが、それを差し引いても、偏差値の数字をそのまま横に並べるのはおすすめしません。

MARCHは、難しいのか

「march 難しい」「march 現役合格 難しい」という検索もあります。

MARCHに入るのは、同い年の34人に1人です。40人のクラスなら、1人か2人。人数で見れば、十分に難しい部類です。

上位何パーセントにあたるかは、MARCHは上位何パーセントかで計算しました。

一方で、ネットには「MARCHは誰でも受かる」と書く人もいます。日東駒専についても同じことを書く人がいて、早慶についてさえ書く人がいます。

こういう書き込みは、その大学が簡単かどうかではなく、書いた人が自分をどこに置きたいかを表しています。

MARCHは、がんばれば届く人が多く、がんばらないと届かない人も多い、という高さにあります。

届いた人は「難しかった」と言い、届かなかった人は「たいしたことない」と言い、もっと上に行った人は「簡単だった」と言います。

3つとも、その人にとっては本当です。

まとめ

  • MARCHの偏差値は52.5〜67.5。66学部のうち49学部は上限60.0以上
  • 明治は全学部が上限62.5以上。学習院は上限60.0以上が1学部だけ
  • いちばん上(明治・政治経済の67.5)といちばん下(52.5の6学部)で、15の差がある
  • 国公立大学とは入試の科目数が違うので、偏差値をそのまま比べることはできない

MARCHのレベルは、偏差値60前後です。ただし、その前後には15の幅があります。「MARCHレベル」という言葉を聞いたら、どのMARCHの話なのかを1度確かめたほうが安全です。たいていの場合、言っている本人も決めていません。

出典

  • MARCHの偏差値: MARCHの偏差値の記事で調べた河合塾のボーダー偏差値(2026年8月時点)
  • 国立大学の偏差値: 河合塾Kei-Net 2027年度入試用ボーダー偏差値(前期日程)。旧帝大は旧帝大は化け物?の記事で使った数字
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