結論から言うと、産近甲龍はFランではありません。
Fランは、もともと「受けた人がほとんど受かるので、偏差値が付けられない大学」のことです。
産近甲龍の4校には、偏差値の付かない学科が1つもありませんでした。
しかも、4校とも、いちばん低い学部で40.0あります。下限が4校そろって40.0以上の大学群は、日東駒専でも大東亜帝国でもなく、産近甲龍です。
関東の日東駒専より、底が高くなっています。
4校に、偏差値の付かない学科はない
| 大学 | 偏差値(下〜上) | BFの学科 | いちばん下にあるもの |
|---|---|---|---|
| 甲南 | 45.0〜55.0 | なし | 知能情報、理工の一部(45.0) |
| 京都産業 | 45.0〜50.0 | なし | 文系のほとんどの学部(45.0) |
| 近畿 | 40.0〜57.5 | なし | 生物理工学部・和歌山(40.0) |
| 龍谷 | 40.0〜52.5 | なし | 文学部の仏教系、理工の一部(40.0) |
河合塾Kei-Netの2027年度入試用の数字で、方式別の値です。2026年10月に確認しました。近畿は医学部を除いています。
BFは「ボーダーフリー」の略で、合格と不合格の境目が引けない、という印です。Fランという言葉のもとになりました。
4校とも、BFの付いた学科はありません。どの学科を受けても、落ちる人がいます。
目を引くのは、京都産業です。上限は50.0で、4校でいちばん低い大学です。ところが下限は45.0で、甲南と並んで4校でいちばん高くなっています。
京都産業は、上も下もない大学です。全部の学部が、45.0から50.0のあいだに入っています。「産近甲龍でいちばん下」と言われがちですが、いちばん低い学部どうしで比べれば、京都産業は近畿より上です。
なお、近畿の上限は、学部ごとにまとめた数字では55.0、方式ごとに見ると経営学部の1方式に57.5が付いています。
下限で比べると、日東駒専より高い
産近甲龍は、よく「関西の日東駒専」と言われます。上限で比べると、日東駒専のほうが少し上です。では、下限はどうでしょうか。
| 大学群 | 大学ごとの下限 | 4校そろって40.0以上か |
|---|---|---|
| 産近甲龍 | 45.0、45.0、40.0、40.0 | はい |
| 日東駒専 | 45.0、42.5、40.0、35.0 | いいえ(日本大学が35.0) |
| 摂神追桃 | 40.0、40.0、37.5、35.0 | いいえ |
| 大東亜帝国 | 5校とも35.0 | いいえ |
方式別の数字で、夜間の学部を含みます。日東駒専は日東駒専はFランなのか、摂神追桃は摂神追桃の偏差値で調べたものです。
産近甲龍は、4校とも下限が40.0以上です。日東駒専は、日本大学に35.0の学部があります。
35.0は、河合塾の偏差値で、数字が付くいちばん下の枠です。その下がBFになります。産近甲龍には、いちばん下の枠の学部が1つもありません。
上を見れば日東駒専、下を見れば産近甲龍。産近甲龍は、日東駒専より天井が低く、床が高い大学群です。上にも下にも、あまりはみ出しません。
Fランかどうかは、床の高さの話です。その点では、産近甲龍は、日東駒専よりFランから遠いところにいます。
知恵袋では、「BかCくらいではないか」と言われている
産近甲龍をFランって言う人ネットでよく見かけますがFランなんですか?
自分はBかCぐらいかなと思ってたのですが、、、
産近甲龍をFランと言う人をネットでよく見かけるが、Fランなのか。自分はBかCくらいだと思うが、という質問です。
この質問には、多くの人が持っている思い込みが出ています。
Fランの「F」を、A・B・C・D・E・Fの6番目だと思っているのです。
通知表の成績のように、Aがいちばん上で、Fがいちばん下。そう考えれば、産近甲龍はBかCあたりだろう、という話になります。
実は、FランのFは、順番のFではありません。「ボーダー・フリー」のフリー(Free)の頭文字です。
| よくある思い込み | もとの意味 |
|---|---|
| A、B、C、D、E、Fの6番目 | Border Free(境目がない)のF |
| 偏差値がいちばん低いランク | 偏差値が付けられない大学 |
| Eランクのすぐ下 | もとの区分に、A〜Eというランクはない |
Fランという言葉のもとになった、河合塾の区分についての説明です。
Fは、成績ではなく、状態を表す言葉です。「受ければほぼ受かる」という状態のことです。
AからEまで順に下がっていって、その次がF、というわけではありません。
ですから、「産近甲龍はBかCか」という問いには、答えがありません。
もとの意味では、「Fか、Fでないか」の2つしかないからです。産近甲龍は、Fではありません。
とはいえ、ネットでは、大学をAからFまでに分けた表が、たくさん出回っています。作った人ごとに中身が違い、産近甲龍はCになったり、Dになったりします。あれは、それぞれの人が自分で作った通知表です。公式のものは、1つもありません。
では、なぜFランと言われるのか
産近甲龍つて別にバカにされる大学ではなくないですか?なんでネットではFランと言われてるのか分からないです
産近甲龍は、べつにばかにされる大学ではないのではないか。なぜネットではFランと言われるのか分からない、という質問です。
ネットでの「Fラン」は、もとの意味では使われていません。「自分の大学より下」という意味で使われています。関関同立の一部の人から見れば、産近甲龍はすぐ下です。
すぐ下の大学は、いちばん「Fラン」と呼ばれやすい位置にあります。
ただ、産近甲龍は、ほかの大学群と比べると、あまりFランと呼ばれていません。
| 大学群 | 「Fラン」の検索(月) |
|---|---|
| 大東亜帝国 | 1,000 |
| 摂神追桃 | 390 |
| 日東駒専 | 320 |
| 産近甲龍 | 170 |
| MARCH | 170 |
| 関関同立 | 50 |
ラッコキーワードで調べた、月間の検索回数です。
産近甲龍は170回。日東駒専の半分ほどで、MARCHと同じ回数です。
「関西の日東駒専」と言われるのに、Fランかどうかを疑われる回数は、日東駒専の半分です。
理由は、関西の並び方にあるのでしょう。産近甲龍の下には、摂神追桃があります。摂神追桃は、月に390回、Fランかどうかを調べられています。産近甲龍の2倍以上です。
関西では、「Fランかどうか」を疑われる役を、1つ下の摂神追桃が引き受けています。産近甲龍は、そのおかげで、あまり疑われずに済んでいます。
関東では、日東駒専の下に大東亜帝国がいて、こちらは1,000回です。それでも日東駒専は320回、疑われています。東京のほうが、「Fラン」という言葉を使う人が多いのかもしれません。
産近甲龍のレベルは、どのくらいか
「産近甲龍 レベル」は月に210回、「産近甲龍 難易度」は70回、「産近甲龍 難しい」は50回検索されています。
数字でまとめると、次のとおりです。
- 偏差値は40.0〜57.5(近畿の医学部を除く)。中心は45.0〜50.0
- 関西の私立では、関関同立に次ぐ2番目のグループ
- 入るのは、同い年の58人に1人
- 48学部のうち、偏差値がすべて50.0未満の学部が22ある
偏差値50は、よく「ふつう」の目安とされます。産近甲龍は、その50のちょうど上と下にまたがっています。
ただし、偏差値50は、大学を受ける人の中での真ん中です。同い年の全員の中での真ん中ではありません。大学を受けない人も入れて数えれば、産近甲龍は、上のほうに入ります。
難しいのかどうかは、どこから見るかで変わります。関関同立を目指していた人には、押さえの大学です。摂神追桃を目指していた人には、挑戦する大学です。
関西では、「関関同立に届かなかった人」と「産近甲龍に届いた人」が、同じ教室に座っています。入ったときの気持ちは正反対ですが、4年後にもらう卒業証書は同じです。
まとめ
- 産近甲龍はFランではない。4校に、偏差値の付かない(BFの)学科は1つもない
- 4校とも下限が40.0以上。日東駒専(日本大学が35.0)より底が高い
- 京都産業は上限が4校で最低だが、下限は甲南と並んで最高
- FランのFは、A〜Fの6番目ではなく、ボーダー・フリーのF
- 「産近甲龍 Fラン」は月170回。日東駒専の半分で、MARCHと同じ

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