女子大御三家は、津田塾大学・東京女子大学・日本女子大学の3校をまとめた呼び名です。
東京にある、歴史の長い女子大学のトップ3とされています。
結論から言うと、偏差値の序列は「日本女子>東京女子>津田塾」です。そして3校の偏差値は40.0〜57.5で、日東駒専とほぼ同じ帯にいます。
「御三家」という名前から想像する高さと、今の数字のあいだには、かなりの開きがあります。
この記事では、どこの大学なのか、偏差値と序列、MARCHや日東駒専と比べてどうなのかを、1本でまとめます。
女子大御三家はどこの大学?3校の一覧
| 大学 | 通称 | ある場所 | できた年 | ゆかりの人 |
|---|---|---|---|---|
| 津田塾大学 | 津田 | 東京都小平市 | 1900年 | 津田梅子 |
| 東京女子大学 | トン女 | 東京都杉並区 | 1918年 | 新渡戸稲造 |
| 日本女子大学 | ポン女 | 東京都文京区 | 1901年 | 成瀬仁蔵 |
3校とも、明治から大正にかけて作られた女子大学です。女性が大学で学ぶこと自体が珍しかった時代に、その道を開いた学校でした。
ゆかりの人の欄を見てください。津田塾を作った津田梅子は、今の五千円札の人です。東京女子大学の初代学長だった新渡戸稲造は、2つ前の五千円札の人です。御三家のうち2校が、五千円札でつながっています。
通称は、東京女子が「トン女」、日本女子が「ポン女」。由緒ある大学にしては、ずいぶん気の抜けた呼び名です。津田塾だけは「津田」と、創立者の名字で呼ばれます。
「御三家」という名前について
MARCHや日東駒専は、大学名の頭文字を並べた呼び名です。女子大御三家には、頭文字がありません。「御三家」という、江戸時代の徳川家から借りてきた言葉が付いています。
頭文字を並べる方式なら「津東日」になるところです。それでは何のことか分からないので、格の高そうな言葉を持ってきたのでしょう。
大学群の名前としては、いちばん偉そうな部類に入ります。大東亜帝国の「帝国」と並ぶ、名前の立派な大学群です。
もちろん、3校が自分で名乗ったわけではありません。受験の世界で、そう呼ばれてきただけです。
偏差値と序列:日本女子>東京女子>津田塾
| 順位 | 大学 | 偏差値(下〜上) | いちばん高い学部・学科 | いちばん低い学部・学科 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 日本女子 | 45.0〜57.5 | 食科学部 食科学科(57.5) | 理学部 数物情報科学科(45.0) |
| 2 | 東京女子 | 42.5〜55.0 | 人文学科 歴史文化専攻(55.0) | 情報数理科学科(42.5) |
| 3 | 津田塾 | 40.0〜52.5 | 総合政策学部(52.5) | 学芸学部 数学科(40.0) |
河合塾のボーダー偏差値で、2027年度入試用の値です。学部・学科ごとの数字のうち、いちばん低いものといちばん高いものを示しました。
1位は日本女子です。上限も下限も、3校でいちばん高くなっています。学部の数も多く、家政、文、理、建築デザイン、食科学と、3校の中でいちばん幅があります。
2位は東京女子。学部は現代教養学部の1つだけで、その中に学科が並んでいます。
3位は津田塾です。総合政策学部は52.5ですが、学芸学部は40.0〜45.0。看板のはずの英語英文学科が45.0です。
津田塾は、3校の中でいちばん格が高いと言われてきた大学です。
「女の東大」と呼ばれた時代もありました。その大学が、偏差値では御三家の最下位にいます。
五千円札の人が作った大学の、看板学科が45.0。お札の重みと偏差値は、別のものでした。
知恵袋でも、偏差値の低さに驚く声がある
女子大御三家の偏差値があまりに低くなって驚愕しています!
どうして?日東駒専並ですよね?
女子大なので受験する人が減ったという人気の面だけですか?
50年前この偏差値だったら、間違いない受験しましたけどね(笑)
日東駒専並みではないか、女子大だから受験する人が減ったという人気の問題なのか、という質問です。2026年6月のものです。
驚くのも無理はありません。親の世代にとって、女子大御三家は「早慶の次」「MARCHより上」という位置にあった大学です。その記憶のまま偏差値表を開くと、数字が大きくずれています。
理由は、質問にあるとおりでしょう。女子大を選ぶ受験生が減り、共学の大学に流れました。
大学の中身が急に悪くなったわけではありません。受ける人が減れば、偏差値は下がります。偏差値は大学の質ではなく、人気を測る数字です。
MARCH・成成明学獨國武・日東駒専と比べると
| 大学群 | 偏差値(下〜上) |
|---|---|
| MARCH(GMARCH) | 52.5〜67.5 |
| 成成明学獨國武 | 42.5〜62.5 |
| 日東駒専 | 35.0〜60.0 |
| 女子大御三家 | 40.0〜57.5 |
ほかの大学群は、このサイトの別の記事で調べた数字です。調べ方が少し違うので、目安として見てください。
上限で見ると、女子大御三家の57.5は、MARCHにも成成明学獨國武にも届きません。日東駒専の60.0よりも下です。下限の40.0は、日東駒専の35.0よりは上にあります。
まとめると、女子大御三家は「日東駒専と同じ帯の、少し狭い範囲」にいます。
知恵袋の「日東駒専並み」という感想は、数字のうえでは合っています。
「女子大御三家 march」と検索する人が、今も毎月います。MARCHと比べるつもりで調べて、日東駒専の隣にいることを知るわけです。名前が「御三家」のままなので、検索する人の期待も昔のままです。
就職では、偏差値より良いと言われている
女子大御三家(津田塾、日本女子大、東京女子大)の就職先がMARCHより良いのは本当ですか?
またそれはどうしてですか?
偏差値は下がっても、就職では評価が高い、という話はよく聞きます。歴史が長く、卒業生が企業の中にたくさんいること、少人数で面倒見が良いことが理由に挙げられます。
この記事では、就職の数字までは確かめていません。ただ、偏差値が下がるのは数年のことで、卒業生の評判が変わるには何十年もかかります。
偏差値と世間の評価のあいだに時間差があるのは、たしかでしょう。今の女子大御三家は、その時間差の中にいます。入りやすくなったのに、名前の重みはまだ残っている。受験生から見れば、お得な時期とも言えます。
3校の中では、どこがいいのか
「女子大御三家 どこがいい」も、よく検索されています。3校は、偏差値よりも中身の違いのほうが大きい大学です。
| 大学 | 向いている人 | 気をつける点 |
|---|---|---|
| 日本女子 | 家政・食・建築・理系など、学びたい分野が決まっている人 | 学部によって偏差値に12.5の差がある |
| 東京女子 | 文系を幅広く学びたい人 | 学部は現代教養学部の1つだけ |
| 津田塾 | 英語や国際関係を学びたい人 | 学芸学部は小平市で、都心から遠い |
津田塾の学芸学部がある小平市は、東京都の西のほうです。「東京の女子大」と聞いて思い浮かべる景色とは、少し違うかもしれません。総合政策学部だけは、渋谷区の千駄ヶ谷にあります。偏差値が高いのも総合政策学部のほうです。場所と偏差値は、わりと正直に連動します。
関西や愛知の「女子大御三家」
「女子大御三家」とだけ言えば、ふつうは東京の3校のことです。ただし、ほかの地方にも同じ呼び方があります。
- 関西:京都女子大学、同志社女子大学、神戸女学院大学
- 愛知:金城学院大学、椙山女学園大学、愛知淑徳大学
こちらは、私の知るかぎりでそう呼ばれている、という紹介です。愛知淑徳大学は、今は共学になっています。女子大御三家の1校が女子大でなくなっても、呼び名はそのまま残っています。御三家という言葉は、中身が変わっても動かない仕組みになっています。
まとめ
- 女子大御三家は、津田塾・東京女子・日本女子の3校
- 偏差値の序列は、日本女子(45.0〜57.5)>東京女子(42.5〜55.0)>津田塾(40.0〜52.5)
- 3校合わせて40.0〜57.5で、日東駒専とほぼ同じ帯にいる
- 女子大の人気が下がったことで、名前の重みと偏差値のあいだに開きが出ている
女子大御三家は、名前がいちばん立派なまま、数字だけが下がった大学群です。「御三家」と呼ばれ始めたころと今とでは、偏差値表の上での場所が違います。それでも名前は変わりません。大学群の名前は、付けるときは勢いで付けられ、付けたあとは誰にも直されません。
ほかの大学群は大学群一覧に、全体の順番は大学群の序列にまとめています。

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