結論から言うと、旧帝大7校の偏差値は50.0〜72.5です。河合塾のボーダー偏差値で、前期日程の数字です。
いちばん高いのは、東京大学の理科三類の72.5。いちばん低いのは50.0で、北海道大学と名古屋大学にあります。
どちらも医学部の中です。
医学部医学科は67.5前後あるのに、同じ医学部の保健学科は50.0。
旧帝大でいちばん高い学部といちばん低い学部は、同じ建物の中にあります。
この記事では、7校の偏差値を学部ごとにすべて並べます。
7校をひと目で比べる
| 大学 | 医学科を除いた偏差値 | 医学科 | いちばん低い学部・学科 |
|---|---|---|---|
| 東京 | 67.5 | 72.5(理科三類) | 全科類が67.5 |
| 京都 | 60.0〜67.5 | 70.0 | 医学部人間健康科学科(60.0) |
| 大阪 | 55.0〜65.0 | 70.0 | 医学部保健学科(55.0〜57.5) |
| 東北 | 52.5〜62.5 | 67.5 | 医学部保健学科(52.5〜55.0) |
| 北海道 | 50.0〜67.5 | 65.0 | 医学部保健学科(50.0〜55.0) |
| 九州 | 52.5〜60.0 | 67.5 | 医学部保健学科(52.5〜55.0) |
| 名古屋 | 50.0〜62.5 | 67.5 | 医学部保健学科(50.0〜55.0) |
河合塾Kei-Netの2027年度入試用の数字で、前期日程の方式別の値です。2026年10月に確認しました。北海道大学の67.5は獣医学部です。
東京大学は、文科一類から理科二類まで、すべて67.5です。幅がありません。どこから入っても同じ高さです。理科三類だけが72.5で、5つ上にいます。
京都大学は60.0〜67.5。下の60.0は医学部の人間健康科学科で、それを除くと62.5〜67.5になります。
残りの5校は、医学科が65.0〜70.0、それ以外の上限が60.0〜65.0(獣医学部のある北海道だけ67.5)、下限が50.0〜55.0。だいたい同じ形をしています。
7校の順番は旧帝大の序列に書きました。
いちばん低い学部は、どこの大学も医学部の中にある
表のいちばん右の列を見てください。東京大学を除く6校すべてで、いちばん低い偏差値は医学部の中にあります。看護師や検査技師などを育てる、保健学科です。
| 大学 | 医学部医学科 | 同じ医学部の保健学科 | 差 |
|---|---|---|---|
| 名古屋 | 67.5 | 50.0〜55.0 | 最大17.5 |
| 北海道 | 65.0 | 50.0〜55.0 | 最大15.0 |
| 東北 | 67.5 | 52.5〜55.0 | 最大15.0 |
| 九州 | 67.5 | 52.5〜55.0 | 最大15.0 |
| 大阪 | 70.0 | 55.0〜57.5 | 最大15.0 |
| 京都 | 70.0 | 60.0 | 10.0 |
名古屋大学の医学部は、医学科が67.5、保健学科のいちばん低い専攻が50.0です。同じ学部の中に、17.5の差があります。
「名古屋大学の医学部です」と言われたとき、聞いた人は67.5のほうを思い浮かべます。50.0のほうである可能性は、頭にありません。
うそは1つもついていないのに、相手が勝手に17.5ぶん高く見積もってくれます。
旧帝大の医学部保健学科は、日本でいちばん得な自己紹介ができる場所です。
もちろん、保健学科は看護師などの資格を取るための学科で、目的がはっきりしています。
偏差値が低いのは、目指す人の数と学力の層が医学科と違うからで、学ぶ中身の価値とは関係がありません。
知恵袋でも、いちばん低いところが探されている
旧帝大の中で一番偏差値が低い大学と学部を教えて下さい。
回答は、北海道大学の医学部看護学科で、だいたい50、というものでした。2024年の質問ですが、今の数字でも合っています。
「旧帝大 偏差値 低い」という検索もあります。旧帝大という名前を、できるだけ低い偏差値で手に入れる方法を探している人がいる、ということです。
答えは、あります。北大と名大の保健学科が50.0、東北大と九大が52.5です。
私立でいえば日東駒専の真ん中あたりの数字です。
ただし国立大学なので、共通テストで6教科を受ける必要があります。
偏差値の数字が同じでも、受けるまでの道のりは日東駒専よりずっと長くなります。
文系は、4校が60.0で横一列に並んでいる
| 大学 | 文 | 教育 | 法 | 経済 |
|---|---|---|---|---|
| 東京 | 67.5(文科三類) | 67.5(文科三類) | 67.5(文科一類) | 67.5(文科二類) |
| 京都 | 67.5 | 62.5〜65.0 | 67.5 | 65.0〜67.5 |
| 大阪 | 65.0 | — | 65.0 | 65.0 |
| 北海道 | 62.5 | 62.5 | 60.0 | 60.0 |
| 東北 | 60.0 | 60.0 | 60.0 | 60.0 |
| 名古屋 | 60.0 | 60.0 | 60.0 | 60.0 |
| 九州 | 60.0 | 60.0 | 60.0 | 60.0 |
文系の4つの学部を並べました。東京大学は科類で募集するので、対応する科類の数字を入れています。
東北・名古屋・九州は、4学部すべてが60.0です。12個のマスに、同じ数字が12個並んでいます。北海道は、文と教育が62.5で、法と経済が60.0。
旧帝大の文系は、東京・京都・大阪の3校を除くと、ほぼ60.0の1点に集まっています。東北と名古屋と九州のどこが上かを偏差値で決めるのは、無理です。差がないからです。
この3校の順番で言い争っている人は、同じ高さの山を3つ並べて、どれが高いかを話し合っています。
7校の学部別偏差値一覧
東京大学
| 学部 | 偏差値(前期) |
|---|---|
| 文科一類 | 67.5 |
| 文科二類 | 67.5 |
| 文科三類 | 67.5 |
| 理科一類 | 67.5 |
| 理科二類 | 67.5 |
| 理科三類 | 72.5 |
京都大学
| 学部 | 偏差値(前期) |
|---|---|
| 文 | 67.5 |
| 教育 | 62.5〜65.0 |
| 法 | 67.5 |
| 経済 | 65.0〜67.5 |
| 総合人間 | 65.0〜67.5 |
| 理 | 65.0 |
| 工 | 62.5〜65.0 |
| 農 | 62.5〜65.0 |
| 薬 | 65.0 |
| 医(医学科) | 70.0 |
| 医(人間健康科学科) | 60.0 |
大阪大学
| 学部 | 偏差値(前期) |
|---|---|
| 文 | 65.0 |
| 人間科学 | 62.5 |
| 外国語 | 57.5〜62.5 |
| 法 | 65.0 |
| 経済 | 65.0 |
| 理 | 60.0〜62.5 |
| 工 | 60.0 |
| 基礎工 | 60.0〜62.5 |
| 薬 | 62.5 |
| 歯 | 60.0 |
| 医(医学科) | 70.0 |
| 医(保健学科) | 55.0〜57.5 |
東北大学
| 学部 | 偏差値(前期) |
|---|---|
| 文 | 60.0 |
| 教育 | 60.0 |
| 法 | 60.0 |
| 経済 | 60.0 |
| 理 | 60.0〜62.5 |
| 工 | 60.0 |
| 農 | 60.0 |
| 薬 | 60.0 |
| 歯 | 57.5 |
| 医(医学科) | 67.5 |
| 医(保健学科) | 52.5〜55.0 |
北海道大学
| 学部 | 偏差値(前期) |
|---|---|
| 総合入試文系 | 62.5 |
| 総合入試理系 | 57.5 |
| 文 | 62.5 |
| 教育 | 62.5 |
| 法 | 60.0 |
| 経済 | 60.0 |
| 獣医 | 67.5 |
| 水産 | 55.0 |
| 歯 | 57.5 |
| 医(医学科) | 65.0 |
| 医(保健学科) | 50.0〜55.0 |
北海道大学の理・工・農・薬の各学部は、前期日程では「総合入試理系」としてまとめて募集しています。
名古屋大学
| 学部 | 偏差値(前期) |
|---|---|
| 文 | 60.0 |
| 教育 | 60.0 |
| 法 | 60.0 |
| 経済 | 60.0 |
| 情報 | 60.0〜62.5 |
| 理 | 57.5 |
| 工 | 57.5〜60.0 |
| 農 | 57.5 |
| 医(医学科) | 67.5 |
| 医(保健学科) | 50.0〜55.0 |
九州大学
| 学部 | 偏差値(前期) |
|---|---|
| 文 | 60.0 |
| 教育 | 60.0 |
| 法 | 60.0 |
| 経済 | 60.0 |
| 共創 | 60.0 |
| 理 | 57.5 |
| 工 | 55.0〜57.5 |
| 芸術工 | 55.0〜60.0 |
| 農 | 57.5 |
| 薬 | 57.5〜60.0 |
| 歯 | 57.5 |
| 医(医学科) | 67.5 |
| 医(生命科学科) | 55.0 |
| 医(保健学科) | 52.5〜55.0 |
「旧帝大は難関」は、昔の話なのか
旧帝大、といえば難関。というのは昔の話?
旧帝大といっても、真に難関と言えるのは東大や京大、そして医学科くらいでは?
京大ですら偏差値62.5の学部あるし。
本当に難関と言えるのは東大や京大、医学科くらいではないか、京大ですら62.5の学部がある、という内容です。
数字のうえでは、この指摘は当たっています。京都大学の教育学部(理系)や工学部の一部は62.5です。
九州大学の工学部には55.0の区分があります。明治大学の多くの学部より、低い数字です。
私は京都大学の出身なので、「京大ですら62.5」と書かれると、少しだけ引っかかります。ただ、反論はしません。数字はそのとおりです。
1つだけ付け加えるなら、この62.5は、共通テストで6教科を受けたうえで、2次試験を受ける人たちの中での62.5です。
私立の62.5は、3科目で受ける人たちの中での数字です。同じ62.5でも、測っている集団が違います。
旧帝大が難しいと言われる理由は、偏差値の高さよりも、やらなければならない科目の多さにあります。
その話は旧帝大は化け物なのかに書きました。
まとめ
- 旧帝大7校の偏差値は50.0〜72.5(河合塾、前期日程)
- いちばん高いのは東京大学の理科三類(72.5)。京都・大阪の医学科が70.0
- いちばん低いのは北海道・名古屋の医学部保健学科(50.0)
- 文系は、東北・名古屋・九州が4学部すべて60.0で並ぶ
- 東京大学は理科三類を除く全科類が67.5で、幅がない
旧帝大の偏差値は、医学科を除けば、だいたい55.0から67.5のあいだです。数字だけ見ると、早慶やMARCHの上位と変わりません。それでも別格と言われるのは、数字に出ない部分があるからです。偏差値表は、旧帝大のすごさを測るには、あまり向いていない道具です。
- 旧帝大とは:7校の基本
- 旧帝大の序列:7校の順番
- 旧帝大は上位何パーセントか:7校別の人数
- 旧帝大じゃない大学:一橋・神戸などの偏差値

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